「本塁打は意識しない」元中日・李鍾範の息子イ・ジョンフの活躍の原点である“父親の教え”とは?【インタビュー】

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6シーズン連続100安打突破より、首位打者争いより、打点3位(59打点/7月4日時点)であることが驚きだ。

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中日ドラゴンズで“風の息子”と呼ばれたイ・ジョンボムを父親に持つイ・ジョンフ(23、キウム・ヒーローズ)が、“クラッチヒッター”へと進化した。

イ・ジョンフは7月4日現在、打撃面の各種指標でいずれも上位にランクインしている。

本塁打14本で2位タイ、59打点で単独3位に上がった指標は成長ぶりを代弁。打撃テクニックに秀でた“安打製造機”として、対戦相手がピンチの場面で絶対に会いたくない強打者として浮上した。史上最年少(23歳10カ月12日)で6シーズン連続100安打突破を達成し、敬遠数(11回)でも断トツの1位だ。

「人生で一番緊張した」打席とは

そんなイ・ジョンフは、「昨季のワイルドカード決定戦(以下、WC)が自分を変えた」と話す。

昨年11月1日、斗山(トゥサン)ベアーズと対戦したWC第1戦で、イ・ジョンフは8回まで3打数無安打と沈黙していた。ただ、4-4の同点で迎えた9回表、二死一、二塁のチャンスで4度目の打席に立つと、相手クローザーのキム・ガンリュル(33)が投じた146kmのストレートを捉え、中堅手を越える走者一掃の2点適時二塁打を記録した。

二塁に到着した直後、イ・ジョンフは大きく咆哮して喜びを表した。一度でも負ければ終了となるポストシーズンで、相手のクローザーを崩してもう1試合できる機会を自らの手でたぐり寄せただけに、歓喜するしかなかった。

当時は「生きてきたなかで一番緊張した瞬間だった」と振り返るイ・ジョンフ。「WC第1戦で二塁打を放つまでは、クラッチの状況になるといつも緊張していた。ただ、あの打席をきっかけに、それからは打点の機会を楽しめるようになった。緊張をまったくしないわけではないが、気持ちの良い緊張感でかえって集中力が高まる。自分の本塁打数や打点数を見て驚くこともあるが、今はとにかく、走者がたまったときに打席に入る瞬間が待ち遠しい」と笑顔で語った。

父親の教えに「最初は半信半疑だった」

長打率でも0.569で2位にランクインしているイ・ジョンフは、「ホームランスイングはしない」と強調する。

また、「4打数無安打でも何も言わないのに、一打席でもホームランスイングをすると、すぐに父親(イ・ジョンボム)からメールが来る。“相手投手の球威に押されないように”という考えだけで打席に立っている。強い打球を放とうと意識すれば、自然と本塁打も突いてくるというのが父親の教えだ」と説明した。

高卒ルーキーとしてプロデビューした2017年から全試合に出場し、179安打を記録したイ・ジョンフは、2020年の15本塁打が自己最多記録となっている。

「父親は“24~25歳で経験を積み、年齢を重ねれば重ねるほど、自然に本塁打数は増える。若い頃は強く正確な打撃にだけ気を使う方が、長い選手生活を見れば役に立つ”と常に強調してきた。昔は半信半疑だったが、いざ実践してみると、本当にその通りになっている。だから、なおさら本塁打は意識していない」

イ・ジョンフ

また、イ・ジョンフは米メジャーリーグ(MLB)の選手を“参考にしない”ことも強調。

「MLBで活躍する選手と比較して、アジア人は体型や筋肉の質、筋力などが違う。彼らのようなトップクラスの打者の真似してばかりでは良くない」とし、「誰かを真似するより、自分だけのルーティン、メカニズムをいかに確立するかがもっと重要だ。数字で表せる指標成績より、“弱者”という評価を覆して、“球団史上初の優勝メンバーになった”というタイトルを獲得したい」と伝えた。

若くして活躍著しいイ・ジョンフには、かつて読売ジャイアンツなどで活躍したイ・スンヨプにも付けられた肩書きである“国民打者”の片鱗が見え始めている。今年8月に24歳になるイ・ジョンフが満開の花を咲かせるのは時間の問題だ。

「謙虚な人間であれ」イ・ジョンフが父親イ・ジョンボムから受けた教え

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