大邱(テグ)FCに必要なのは複数得点と大勝という結果だ。
大邱FCは本日(4月15日)、タイのブリーラム・スタジアムで行われるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)グループF第1節で山東泰山(中国)と対戦する。
グループFは大邱FC、山東泰山のほか、浦和レッズ、ライオン・シティ・セーラーズが属している。
山東泰山は昨季の中国スーパーリーグ、FAカップでいずれも優勝し、国内2冠を達成した強豪だ。プレミアリーグで長く活躍した元ベルギー代表MFマルアン・フェライニ(34)や、Kリーグ年間MVP受賞経験者の韓国代表MFソン・ジュンホ(29)など、実力ある選手も多数所属している。
ただ、中国勢は昨季に続き今季のACLでも、主力を外したリザーブチームで大会に参加する予定だ。山東泰山のエントリーは大半が20代前半の若手選手だという。
そもそも、中国スーパーリーグはまだ新シーズンが開幕しておらず、トップチームの選手は開幕に向けてコンディションを調整している時期であるため、ACLにベストメンバーを送らなかった形だ。
そのため、大邱FCは山東泰山との初戦でただ勝ち点3を獲得するのではなく、複数得点を挙げて大勝する必要がある。
最大限多くのゴールを決めて、点差をできる限り広げなければならない。そうすれば、今後の順位争いで有利な立場に立つことができる。
ACLグループステージでは、勝ち点が同率だった場合、得失点差で順位を決定する。各グループ1位は決勝トーナメントに直行するが、2位は成績上位3チームのみが進める。加えて、グループJの上海海港が出場辞退したことにより、各組2位の成績を計算する際、各組4位との対戦結果が考慮されないことになっている。
大邱FCのグループは浦和、セーラーズの3チームによる熾烈な争いが繰り広げられる可能性が高い。大邱FCは川崎フロンターレと同居した昨季ACLグループステージで、川崎には2敗したものの、そのほかの4試合で22ゴールを挙げる火力を発揮した。
大邱FCとしては、初戦の相手が山東泰山であることが何よりも好材料だ。
大邱FCは直近のリーグ戦4試合で1分3敗と振るわなかった。それだけに、重要な初戦で勝ち星を挙げることができれば、以降の連戦に向けて雰囲気を一転させることができる。
そして、グループステージでは直近のリーグ戦3試合を筋肉負傷で欠場していたブラジル人FWセシーニャが復帰する。セシーニャは大邱FCの絶対的エースであり、言うまでもなくチームの攻撃の中心選手だ。
第1戦でセシーニャが複数のゴール、アシストを決めることができれば、大邱FCとしては今後の戦いへの負担が軽くなる。
それだけでなく、セシーニャは左アキレス腱断裂で退団したブラジル人FWエジガル(35)の代役として加入した同郷出身FWゼカ(25)と、まだ一度も実戦でともにプレーしたことがない。このため、山東泰山戦が最初の機会となりそうだ。
そのほか、負傷から回復した日本人MF鈴木圭太(24)、DFキム・ウソク(25)、DFチャン・ソンウォン(24)、DFホン・ジョンウン(27)などもコンディション調整に注力するものとみられる。
2年連続のACL決勝トーナメント進出を目指す大邱FC。まずは山東泰山との初戦でどんな戦いぶりを見せるかに注目したい。
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