主力不在の序盤2試合が最大の山場。横浜F・マリノスとACL同組の全北現代に待ち受ける“鬼門”

2022年04月15日 サッカー #ACL #Kリーグ

主力不在の事態が深刻だが、それでも乗り越える必要がある。

【動画】ACL要注目!全北現代・邦本宜裕が魅せた「華麗ルーレット」

全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースは4月16日に行われるシドニーFCとの初戦を皮切りに、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)グループHの6連戦に突入する。

全北現代はシドニーFCのほか、横浜F・マリノス、ホアンアイン・ザライFCと同組に入り、決勝トーナメント進出の座をかけて争う。

ただ、相手の戦力やチーム状態と関係なく、全北現代は非常に厳しい状況でグループステージ序盤を戦うことになった。

キャプテンで昨季年間MVPのDFホン・ジョンホ(32)や、昨季チーム得点王のブラジル人FWグスタヴォ(28)、守護神のGKソン・ボムグン(24)をはじめ、DFイ・ヨン(35)、DFキム・ムンファン(26)、DFク・ジャリョン(30)の主力6人が、出国前の新型コロナウイルス検査で陽性発覚となり、ベトナムに向かうことができなかったのだ。

彼らは回復次第、順次チームに合流する予定だが、それまでは主力の半数以上が不在の状態で序盤を戦わなければならない。

最短でも、横浜FMと激突する19日の第2節までは、事実上「1.5軍」のスカッドで耐えなければならなない。最悪の場合、第3~4節までその状況が続く可能性もある。

難敵揃いのグループステージ

グループ自体も決して簡単な組ではない。

シドニーFCは直近のAリーグ3試合で1勝2敗と振るわず、12チーム中6位につけているが、オーストラリア特有のパワーと堅固な組織力を備えたチームだ。

かつて2012~2015年に全北現代で活躍した元オーストラリア代表DFアレックス・ウィルキンソン(37)も健在であり、守備の中核として活躍を見せている。そのため、全北現代としてはスピードを活用してシドニーFCの守備を攻略する必要がある。

横浜F・マリノスは現在、10試合を終えて5勝3分2敗の18チーム中2位と、順調なペースでリーグ戦を戦っている。現在まで揚げた総得点数「17」はリーグトップの数字でもある。

特に、去る2018年にFCソウルでプレーしたブラジル人FWアンデルソン・ロペス(28)、FW西村拓真(25)、FW仲川輝人(29)の“三角編隊”は、複数の主力が抜けた全北現代の守備陣にとって非常に脅威となる。

ベトナム伝統の強豪ホアンアイン・ザライは、相対的に戦力こそ劣るものの、自国開催であることが最大のアドバンテージだ。簡単に相手できるようなチームは一つもない。

全北現代はACL前のKリーグ1(1部)で3連勝を収め、勢いに乗っている。前線と守備陣に主力がいないとものの、中盤には日本人MF邦本宜裕(24)やMFペク・スンホ(25)、MFキム・ジンギュ(25)の韓国代表コンビなどが健在な点がせめてもの救いだ。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)邦本宜裕(左)

また、開幕直後に3連敗を喫するなど不振に陥った全北現代は、システムを3バックに変更して復調に成功しただけに、100%の戦力ではなくとも、キム・サンシク監督の采配次第では十分に戦える競争力はある。

加えて、ACL前ラストゲームの城南(ソンナム)FCではロシア人FWスタニスラフ・イリュチェンコ(31)が途中出場から10分で2ゴールを決めるなど、グスタヴォ以外の攻撃陣のコンディションが上がっていることもポジティブ要素だ。

第1~2戦を耐え抜いてこそ、主力が合流する第3~4戦以降を楽に過ごすことができる。

キム・サンシク監督も「最初の2試合を上手く戦ってこそ、選手たちの体力配分が可能となり、ローテーションも活用することができる」とし、「グループステージさえうまく突破できれば、トーナメントでは十分戦えると思っている。今年は昨年よりもさらに高い場所を目指したい」とACL制覇への意欲を示している。

昨季ACLでは準々決勝でライバルの蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)と激突し、延長戦までもつれる激闘の末に敗れた。当時の痛みを知るペク・スンホは、「今年こそはさらなる高みへと行きたい」と並々ならぬ決意を伝えていた。

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