元サッカー韓国代表MFキ・ソンヨン(33、FCソウル)が自身の小学校時代の性的暴行を主張したサッカー部の後輩を相手取って起こした民事訴訟の初弁論が行われた。
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ソウル中央地裁は3月30日、キ・ソンヨンが小学校時代の後輩2人を相手に起こした損害賠償請求訴訟の初弁論を開いた。
同日の裁判には双方の訴訟代理人のみが出席。裁判は5分で終了した。
キ・ソンヨン側の代理人は、「捜査機関には精神的損害等を特定する資料を提出したが、刑事裁判が進行中であるため、民事裁判には(資料を)提出しなかった。我々はできるだけ早く裁判を終えたいと考えている。(裁判部が)判断してくれれば今日にでも資料を提出できる」と伝えた。
一方、被告の後輩2人側は「(性的暴行疑惑の提起は)嘘の事実ではなく、違法性もない。捜査の過程にも事実を裏付ける証拠を多く提出した。目撃者の発言録もあるが、(刑事事件の)内容が整理されるまで民事裁判部に提出することは難しい」と伝えた。
双方の意見を聞いた裁判部は、「警察の捜査が進行中であり、双方の立証する主張が多いため、捜査結果が出次第、手続きを進める」と、刑事事件の処分結果が出るまでは民事裁判の進行を先送りすることを決めた。
キ・ソンヨンは昨年2月、小学校時代の後輩2人の告発によって性的暴行疑惑が持ちかけられた。
告発によると、当時小学5年生だった後輩2人は、全羅南道(チョルラナムド)のとある小学校でサッカー部に属していた2000年1月から6月にかけ、キ・ソンヨン含む1学年上の先輩2人から性的暴行を加えられたという。
要求に応じない場合は無慈悲な暴行が加えられたため、従わざるを得なかったと後輩は主張。告発した当初は加害者の実名は言及されていなかったが、状況からして加害者がキ・ソンヨンである疑惑が浮上していた。
これに対し事実無根、潔白を主張したキ・ソンヨンは同年3月、後輩2人を相手取った刑事責任を問うための告訴状を受け付け、さらには5億ウォン(日本円=約5000万円)の損害賠償請求訴訟も起こした。
刑事事件は現在、ソウル瑞草(ソチョ)警察署で捜査を進めており、昨年12月までにキ・ソンヨンと後輩2人に対する対面調査を終えている。
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