最大の難敵を乗り越えた。これからは優勝だけが目標だ。
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コリン・ベル監督率いる韓国女子代表は本日(2月3日)、インドのシュリー・シヴ・チャトラパティ・スポーツコンプレックスで行われる女子アジアカップ準決勝でフィリピン女子代表と対戦する。
韓国は去る1月30日の準々決勝でオーストラリア女子代表を1-0で下し、ベスト4進出を果たした。
オーストラリアは韓国が最も苦手とするチームだ。フィジカルやパワーで大きな差があるだけに、対戦時は常に苦戦を強いられてきた。実際、今回の勝利含めても通算対戦成績は3勝2分13敗と大きく負け越している。
それでも、韓国は前回勝利した2010年10月以来、実に約11年ぶりにオーストラリア相手に勝利を収めた。これにより、韓国は2023年にオーストラリアとニュージーランドで開催される女子W杯出場を確定した。
オーストラリアという最大の壁を越えただけに、優勝への期待は高まるしかない。
準決勝で相まみえるフィリピンはFIFAランキング64位と、同18位の韓国と比べて順位だけで見れば大きな差がある。
それでも、フィリピンはグループステージで同38位のタイを破ると、2位通過で迎えた準々決勝では同39位の台湾をPK戦の末に下すなど、“格上”相手に次々と勝利を収めている。同国史上初の女子アジアカップ4強入り、さらにはW杯出場権獲得という“二兎”を得ただけに、その勢いを侮ることはできない。
ただ、もう一方の準決勝のカードであるなでしこジャパン(日本女子代表)対中国女子代表は、ともに似た戦力を持っているだけに、韓国対フィリピン以上の激戦が予想されている。韓国の立場としては、日本と中国が激しい攻防戦を繰り広げた末、延長戦やPK戦までもつれるシナリオを期待している。
韓国の女子アジアカップにおける最高成績は2003年大会の3位と、過去一度も決勝に進出したことがない。そのため、今回フィリピンに勝利すれば史上初の決勝進出、さらには初優勝まで挑戦できるようになる。是が非でも勝たなければならない一戦であることは間違いない。
カギを握るのは健康管理だ。韓国ではインド到着以降、選手内で新型コロナウイルス感染者が発生している。特に、中心選手のDFチャン・スルギ(27、仁川現代製鉄レッドエンジェルズ)はグループステージ最終戦の日本戦直前に陽性判定を受け、ここ2試合を欠場した。
今大会において、韓国は未だ100%の戦力で試合を戦ったことがない。それだけに、フィリピン戦は追加感染者が出ないことを願うばかりだ。
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