大田(テジョン)ハナシチズンが1部昇格に一歩近づいた。
12月8日、1部11位の江原(カンウォン)FCと2部プレーオフ勝者の大田によるKリーグ昇降格プレーオフ第1戦がハンバッ総合運動場で行われ、ホームの大田が1-0で勝利した。
これにより、大田は来る12日に江原FCホームの江陵(カンヌン)総合運動場で行われる第2戦を引き分け以上で終えれば1部昇格が決定する。
前半は両チームとも慎重な立ち上がりを見せていたが、開始15分までのボール支配率では大田が60%と優位を占めた。
大田は日本人MF石田雅俊(26)をはじめ、MFイ・ヒョンシク(25)、FWコン・ミンヒョン(31)、FWウォン・ギジョン(25)ら機動力のある攻撃陣を中心にチャンスを生み出した。
前半24分には石田がペナルティエリア手前で巻いたシュートを放つも、相手GKイ・グァンヨン(22)のセーブに阻まれる。その後はコーナーキックからDFイ・ジソル(22)がヘディングで2度決定機を迎え、終盤にはコン・ミンヒョンがバイシクルキックでゴールを狙うも、シュートはイ・グァンヨンの正面に飛んだ。
アウェーの江原FCも守ってばかりではなかった。決定機こそ多くなかったものの、DFイム・チェミン(31)を中心にセットプレーから得点を狙っていた。
結局、前半を0-0で終えた両チームだが、後半開始5分でその均衡が破れた。
敵陣でハイボールの競り合いのこぼれを拾った石田がペナルティエリア内で江原FCの守備を突破し、エリア内中央のイ・ヒョンシクにラストパス。イ・ヒョンシクは倒れ込みながらもダイレクトの右足シュートで相手GKの逆を突き、ゴールネットを揺らした。
偶然にも、得点を生み出した石田とイ・ヒョンシクは対戦相手の江原FCと縁のある選手だ。
石田は昨季に水原(スウォン)FCを1部昇格に導いた後、今季開幕前に江原FCへと移籍した。ただ、負傷などもあって思うような活躍を見せられず、夏の移籍市場で大田にレンタル移籍。以後、石田は大田で過ごしたシーズン後半戦15試合で9ゴール1アシストを記録するエース級の活躍を披露し、昇降格プレーオフ進出の立役者となった。
特に、プロ初のハットトリックを達成した試合後のヒーローインタビューでは、通訳に頼らず自らの韓国語で「大田の昇格に自分のサッカー人生を懸けたい」と伝え、爆発的な反響を生むとともにチームに活力を吹き込んでいた。
イ・ヒョンシクは江原FCにプロデビューした2018年から昨季まで在籍していたが、今季に大田へ移籍すると、29試合5ゴール6アシストの活躍でチームの中心選手となった。そして今回、昇格がかかった重要な試合で古巣相手にゴールまで決めてみせた。ただ、イ・ヒョンシクは古巣を気遣ってか得点後のパフォーマンスをしなかった。
大田は先制後も攻撃の手を緩めなかった。むしろ、後半24分にはコン・ミンヒョンを下げてブラジル人FWブルーノ・バイオを投入するなど攻撃陣に変化を与え、積極的に追加点を狙った。
後半36分には筋肉のけいれんを起こした石田の代わりにDFキム・ミンドク(25)を投入。終盤は守りを固め江原FCのゴールを許さず、無失点勝利に成功した。
一方、敗れた江原FCは、セットプレーの状況でイム・チェミンが放った右足ボレーシュートがポストに嫌われた以外にチャンスを生み出すことができなかった。終盤に大田が守備を固めたことで攻勢を展開したが、最後まで相手のゴールを割れず。結局、アウェーで1点も決められないまま敗れ、2016年以来6年ぶり2部降格の危機に立たされた。
2013年からKリーグに昇降格プレーオフが設けられて以降、第1戦で勝利したチームは「100%」の確率で昇格、もしくは残留に成功してきた。2015年以来7年ぶり1部昇格を目前とした大田がどれほど有利な状況を生み出したかを端的に示す記録だ。
大田が1部昇格に成功すれば、石田は2年連続で所属チームを昇格に導くことになる。はたして石田が所属チームに再び歓喜をもたらすことができるか、来る12日の第2戦に注目が集まる。
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