韓国Kリーグ王者は全北現代モータース!前人未到、史上初の5連覇達成で“絶対王者”に君臨

2021年12月06日 サッカー #Kリーグ

全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースの天下は“現在進行形”で続く。

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全北現代は12月6日、ホームの全州(チョンジュ)ワールドカップ競技場で行われたKリーグ1(1部)最終節で済州(チェジュ)ユナイテッドに2-0で勝利。勝ち点76に到達し、勝ち点74で2位の蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)と2ポイント差で優勝を果たした。

前人未到の5年連続優勝だ。全北現代は2017シーズンから1部の王者に君臨し続けている。昨季に史上初の4連覇を達成したが、今回その記録をさらに伸ばし、5連覇という新たな歴史を築いた。

2009シーズンのKリーグ初優勝から直近13年間で優勝9回。全北現代は今回の優勝でKリーグ最多委優勝記録をさらに更新した。2位の城南(ソンナム)FC(7回)はもちろん、FCソウル(6回)や浦項(ポハン)スティーラース(5回)、水原三星(スウォン・サムスン)ブルーウィングス(4回)といった名門クラブと大きく差を離す境地に達したわけだ。

加えて、全北現代は8年連続で最低1冠を達成する成果も挙げた。3回目のリーグ優勝を果たした2014年から今季まで、少なくとも1大会で優勝を成し遂げている。

唯一Kリーグ優勝を逃した2016年にはアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で優勝。いかなる大会でも“飯を食べるように”優勝するチームというイメージをさらにもう一段階強化した。

5連覇に歓喜する全北現代

もっとも、チームの歴史を振り返れば、現在の全北現代の位置づけがいかに驚異的であるかがわかる。

現在と違って、過去の全北現代は地方の中小クラブの一つに過ぎなかった。選手たちも万年下位で環境も良くない全北現代を避け、親企業も全北現代への興味をそれほど示していなかった。

ただ、2005年のチェ・ガンヒ監督就任が全北現代の転換点となった。同年のFAカップ優勝、翌2006年のACL初優勝をきっかけに投資水準が飛躍的に発展。これによってトップレベルの選手を続々と獲得することができ、競争力をさらに強化した。

直近2年間はチェ・ガンヒ監督の後任を務めたジョゼ・モライス監督体制でリーグタイトルを死守。そして今季は、選手、コーチと段階を踏んで新指揮官となったキム・サンシク監督が、就任1年目にしてチームを優勝に導いた。

キム・サンシク監督

最大のライバルである蔚山現代との優勝争いを3年連続で制したことも誇らしい点だ。全北現代は2019シーズンと2020シーズン、いずれも蔚山現代と最終戦まで優勝の行方が分からない競争を繰り広げた。

今季も同じだった。蔚山現代はキム・ドフン監督の後任にホン・ミョンボ監督を選び、より強固なチームを作り上げた。両チームは追いつ追われつのデッドヒートを繰り広げ、優勝をめぐって熾烈に戦った。

蔚山現代は果敢な投資で代表クラスの若手を多数獲得。選手構成では全北現代よりも優れているという評価も受けていた。全北現代は主力の高齢化とパフォーマンス低下で浮沈を経験したが、最も重要な終盤戦で底力を発揮し、最終節を残して蔚山現代と2ポイント差をつけた。余裕のある状況で最終節を戦い、勝者となった。

全北現代はこの日、1万3902人の観衆が駆け付けた熱狂的な雰囲気のなかで優勝の喜びを味わった。クラブのレジェンドであり昨季限りで現役を引退した元韓国代表FWイ・ドングッ(42)もスタジアムを訪れ、喜びをかみしめていた。

1年間困難なレースを繰り広げた末の戴冠なだけに、選手たちはいつにも増して優勝の喜びを実感していた。

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