2020年、韓国でメジャーリーグ（MLB）オールスター招待試合が行われる。
MLB事情に詳しい関係者は3月21日、開幕シリーズが開催された東京ドームで『スポーツソウル』と会い、「MLB事務局が来年下半期にオールスターチームを作り、韓国で試合を行う糸口をつかんだ」とし、「MLB事務局は韓国野球委員会（KBO）と継続的に協議しており、今年に入って具体的な提案を行ったと見られる」と述べた。それとともに「雰囲気を盛り上げるために、今夏や秋に韓国でMLBファンフェスティバルを開催することにした」と付け加えた。
KBOのとある高位関係者も、「来年（KBOリーグ）シーズンが終わった後、オールスター招待試合をすることで合意した。MLB代理人資格を持つプロモーション会社が推進しており、具体的な競技方式などは今後議論する予定だ」と認めた。
野球は韓国最高の人気スポーツに数えられるが、韓国ファンがメジャーリーグのコンテンツに生で接することができる機会はほとんどなかった。
お隣・日本は、今回の開幕シリーズ2連戦を含めて、2000年以降にMLBの試合を5度も誘致している。また昨年11月には東京ドーム、マツダスタジアム、名古屋ドームなどで日米オールスター戦6試合が行われ、興行に成功するなど、アジアで最も活発にMLBコンテンツを流通してきた。
ファンの反応も熱かった。昨年、東京ドームで行われたMLBオールスター招待試合は3試合すべて4万人以上を動員し、スタンドシェア90％以上を記録した。MLB選手と日本のスター選手が対戦するという事実だけでも、“ドリームマッチ”として注目するに十分だった。また、単に興行だけ考えていたわけではなかった。オールスター招待試合6試合を通じて日本代表の競争力を固めるなど、最高のスパーリングパートナーとしても活用し、羨望を集めた。
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それでも来年には、韓国球界が長らく求めていたMLBオールスター招待試合を直接見ることができる見通しだ。
KBOによると、オールスター招待試合のプロモーターは、グローバルコンテンツ企画会社であるGENI E&Cが引き受けるという。韓国はこれまで数回、MLBオールスター招待計画を立てたが、コストや球場施設の限界などが足かせとなっていつも失敗に終わっていた。GENI E&Cは、そのような過程のなかで継続的にKBOとMLBの架橋の役割を担ってきた。
GENI E&Cの関係者は、本紙との通話で「2008年からMLB事務局とのパートナーシップを形成し、韓国野球ファンの念願であるMLBオールスター招待試合の誘致作業を進めてきた」とし、「ただ10年ほど前は野球の人気が今ほどなく、球場なども誘致条件に合致していない面があった」と述べた。彼は続いて「2011年と2014年にも誘致の機会があったが、複数の条件が合わず失敗した。そうするうちに高尺ドームが建設されるなど、韓国国内のインフラが改善され、KBO側も誘致に積極的な意思を見せ、2年前に契約書を取り交わして成功段階まで行った。しかし、当時もKBO内部の問題により、再び失敗に終わった」と述べた。
MLBも、日本とともにアジア野球の熱気を代表する韓国市場に大きな魅力を感じてきた。
