「野球以外のことでケガをするようではプロの資格はない」
現役時代、“朝鮮の4番打者”と呼ばれたイ・デホ(44)が、1月14日に行われた新人オリエンテーションで口にした言葉だ。
「自分はスキー場に行ったこともない。一度ケガをすれば大きなケガになるから」と、レジェンドらしい自己管理の哲学で、集まった130人の新人たちの目を輝かせた。
その言葉の余韻が消えないうちに、メジャーリーガーのキム・ハソン(30=アトランタ・ブレーブス)と、ロッテ・ジャイアンツの後輩であるキム・ウォンジュン(32)に、青天の霹靂のようなニュースが飛び込んできた。
まず、ブレーブスによると、キム・ハソンは1月第3週、韓国滞在中に凍結した路面で転倒し、右手中指の腱を断裂したため、アメリカで手術を受けたという。復帰は早くても5~6月とみられている。
FA再挑戦を見据え、いわば背水の陣で1年2000万ドルという条件でブレーブスに残留したが、不運は続いた。チーム内で3番目に高い年俸を与えた球団は急きょ、内野のバックアップ要員としてホルヘ・マテオを獲得。さらに100万ドルを支払うことになった。
ダメージを受けたのはブレーブスだけではない。WBC代表にとっても、遊撃手の主力が一人欠けることになった。
何より痛いのは、キム・ハソン自身がメジャーリーグでのキャリアの重要な局面において、自らの不注意で大きな代償を払うことになった点だ。
一方、キム・ウォンジュンは年末、交通事故による負傷でロッテ・ジャイアンツの台湾・台南で行われる1次春季キャンプのメンバーから外れた。後続車に追突され、車が全損になるほどの事故だったという。右肋骨の微細骨折と診断されたが、不幸中の幸いで重傷には至らなかった。本人はキャンプ途中からの合流を望んでいるが、球団は無理をさせない方針で、2月20日から始まる日本・宮崎での2次キャンプからの合流を見込んでいる。
キム・ウォンジュンはFA契約で4年総額54億ウォン(44億ウォン+インセンティブ10億ウォン)の初年度だった昨季、53試合に登板して4勝3敗、32セーブ、防御率2.67とクローザーとしての役割を果たした。しかし、惜しくもポストシーズン進出を逃したことから、今季こそと意気込んでいただけに、キャンプ前から大きな不安材料を抱えることになった。
思いがけないオフシーズンの事故は、所属チームに迷惑をかけるだけでなく、何より自身のキャリアを壊しかねない。
アスリートにとって肉体は財産だ。言い訳は通用しない。偶然ですら責任を負わなければならない。オフシーズンの日常生活の一つ一つまで細心の注意を払うこと、それ自体が努力であり、すべてのプロ選手が長く活躍するための条件でもある。
「自分で満足する努力は努力じゃない。周囲が止めるほどでなければ、本当の努力とは言えない」
2026年KBOリーグの新たなシーズンを迎える新人たちの胸に深く刻まれた、イ・デホの言葉だ。ベテランたちも今一度、反芻すべきではないだろうか。
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