浦項(ポハン)スティーラースのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ突破は、ジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)との2連戦にかかっているといっても過言ではない。
キム・ギドン監督率いる浦項はグループG第1節でラーチャブリー(タイ)を2-0で下し、6年ぶりのACLを幸先よくスタートした。しかし喜びもつかの間、第2節の名古屋グランパス戦はDFシン・グァンフン(34)の累積退場もあり、0-3の完敗を喫した。
2試合を終えて1勝1敗(勝ち点3)の浦項は、ジョホールと勝ち点で並ぶも得失点差で3位に落ちた。
今季ACLは各グループ1位が決勝トーナメントに自動進出し、2位は成績上位3チームが進むことができる。
まだ先の話とはいえ、浦項がグループステージを突破するにはジョホールとの2連戦での勝利が必須となった。
浦項は本日(6月28日)と7月1日にジョホールと連続で戦う。ジョホールは浦項にとって決して越えられない山ではないが、かといって侮れる相手でもない。ジョホールは2014シーズンから国内リーグ7連覇とマレーシア屈指の強豪であり、今シーズンも13試合9勝3分1敗で首位を走っている。
ジョホールは昨シーズン、新型コロナウイルス感染症の影響でマレーシア政府が出国を認めずACLの後半戦を辞退したが、中断以前には水原三星(スウォン・サムスン)ブルーウィングスを2-1で撃破していた。
非情に粘り強い戦いで相手を苦しめるスタイルで、今季ACLでも終了間際の失点で敗れたものの、初戦で名古屋を後半終盤まで苦しめる底力を発揮。第2節ではラーチャブリーを1-0で下している。
ラーチャブリーがすでに2敗を喫したなか、浦項とジョホールが事実上の2位争いを繰り広げるものとみられる。そのため、ジョホールとの2連戦で最大限勝ち点を確保できれば、浦項が今後の順位争いで有利な位置を占めることができる。
ジョホールとの2連戦後は7月4日にラーチャブリーと再戦。第1戦で勝利した相手なだけに、大きな問題はないだろう。
ただ、本日のジョホール戦はシン・グァンフンが出場できない点が懸念だ。キム監督がどのような采配でジョホールという山を越えられるのか、午後11時キックオフの試合に注目したい。
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