3月のAマッチに「韓国の若手欧州組」を招集するのであれば、“交通整理”が必要だ

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韓国代表パウロ・ベント監督は3月のAマッチ(22日ボリビア、26日コロンビア)に、イ・ガンイン(バレンシア)、チョン・ウヨン(バイエルン・ミュンヘン)、ペク・スンホ(ジローナ)ら若手欧州組の招集を検討している。ベント監督は直接スペインのバレンシアを訪問し、コーチまで派遣して主要な選手たちを観察している。

悪くない選択だ。キ・ソンヨンとク・ジャチョルというベテラン選手が代表引退を宣言し、世代交代を敢行するのに適切な時期だ。若手欧州組の選抜も選択肢となるに値する。

ベント監督の任期は、2022年カタールW杯までだ。今すぐの成果よりも、長期的な視野を持ってチームを作ることが重要だ。今年はそれほど困難ではないワールドカップ2次予選があるので、ヨーロッパで可能性を認められた有望株を抜擢してチームの一員として育てることも、韓国代表に肯定的な影響を与えることができる。

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意見の余地はある。一部で提起される「時期尚早論」も説得力はある。

まだプロの舞台でたしかな実力を証明していない選手たちを、無理に招集する理由はない。所属クラブで激しく競争する時期にヨーロッパと韓国を行き来する長距離移動は、パフォーマンスとコンディション低下につながり、所属クラブでの立場に悪影響を与える可能性も少なくない。

イ・ガンイン

ただ何よりも先に解決すべきは、“交通整理”だ。

ヨーロッパではA代表に選抜された選手がU-23、U-20などの世代別代表にまで選ばれるケースはほとんどない。一度、上位の代表に選ばれた選手は、簡単に下位世代の代表に下がることもない。1998年生まれのフランスのキリアン・ムバッペは、18歳だった2017年にAマッチにデビューした。以降はU-19、U-21代表に行かずA代表のみでプレーしている。

もし現段階から若手欧州組をA代表に呼ぶとなると、今後世代別代表としてイ・ガンインやチョン・ウヨンなどを招集することが難しくなる。KリーグはA代表と世代別代表の選出に積極的に応じるが、ヨーロッパのクラブは事情が違う。義務選出規定がないU-23選手権、オリンピックのような大会は、クラブの協力なしに選手を選抜することはできない。

頻繁にA代表に選出されることで所属クラブが難色を示した場合、より重要な大会に連れていくことができないというジレンマに陥ることもある。実際にソン・フンミンが所属クラブの反対で、2011年U-20W杯、2014年アジア大会に出場できなかった事例がある。

イ・ガンイン、チョン・ウヨン、ペク・スンホらはまだ所属クラブで確固とした地位を築いたわけではないが、クラブの立場としては一人ひとりが大切だ。簡単に招集を許す可能性は大きくない。

イ・ガンインとチョン・ウヨンは、今年5月にポーランドで開催されるU-20W杯の招集対象だ。2人は同世代で最も優れた実力を備えているため、選抜は有力だろう。翌年には東京五輪の予選であるAFC U-23選手権もある。イ・ガンイン、チョン・ウヨンをはじめ、ペク・スンホもオリンピックに出場する可能性がある。

それだけに韓国サッカー協会の緻密な計画と交渉力がカギだ。間に入って適切に調整し、クラブの協力を求めなければならない。無策で招集してクラブの共感を得られなければ、今後の世代別代表選出に無理が生じることもあり得る。

韓国サッカー協会関係者も「その点を念頭に置いている。ベント監督が3月から招集するのであれば、その後の世代別代表選出に支障が出ないよう、クラブにも協力を求めなければならない。長期的な視野で準備する」と説明した。
 

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