女性の同意なく性行為映像を撮影した容疑で執行猶予付き有罪判決を受けた元サッカー韓国代表FWファン・ウィジョ(32)が、判決の2日後にトルコでリーグ戦に出場した。
ファン・ウィジョが所属するアランヤスポルは2月16日(日本時間)、敵地メルシン・スタジアムで行われたハタイスポルとのスュペル・リグ(トルコ1部リーグ)第24節で0-1と敗れた。アランヤスポルは23試合消化時点で7勝7分9敗の勝ち点28とし、19チーム中11位としている。
アランヤスポルの1トップで先発出場したファン・ウィジョは、後半15分にスロベニア代表FWアンドラス・スポラル(30)と交代するまでプレーした。枠内シュート1本、枠外シュート3本を放ったが、ゴールやアシストはなかった。
ファン・ウィジョはリーグ戦に出場する2日前の2月14日、韓国のソウル中央地裁で開かれた1審宣告期日で、懲役1年、執行猶予2年の有罪判決を言い渡された。同時に200時間の社会奉仕、40時間の性暴力治療講義受講も命じられた。
ファン・ウィジョには2022年6月から9月までの間、4回にわたり女性2人の同意なくプライベートの性行為映像を違法撮影した容疑があり、2024年10月の初公判で罪を認めた。ファン・ウィジョが撮影した映像を無断で流出したファン・ウィジョの実兄の妻は、昨年9月に性暴力処罰法上のカメラなどを利用した撮影・頒布(はんぷ)などの容疑で、最高裁で懲役3年の実刑判決を言い渡された。
2年間の執行猶予期間に再び罪を犯さなければ、言い渡された懲役刑はなくなる。このため、ファン・ウィジョは直ちに刑務所へ収監されることなく、プロ選手として引き続きプレーできるようになった。ただ、今回の有罪判決によって、今後、韓国代表としてプレーすることは事実上不可能となった。
ファン・ウィジョは1992年8月生まれの32歳。2013年に韓国Kリーグの城南一和天馬(ソンナム・イルファ・チョンマ/現・城南FC)でデビューし、2017~2019年はJリーグのガンバ大阪でプレー。J1通算59試合23ゴールを記録し、2018年はJ1年間ベストイレブンにも選ばれた。
その後は2019年夏にボルドー(フランス)移籍を通じて欧州進出を果たすと、2022年夏にノッティンガム・フォレスト(イングランド)へ移籍し、レンタルでオリンピアコス(ギリシャ)、FCソウル、ノリッジ・シティ(イングランド)、アランヤスポル(トルコ)でプレー。2024年夏にアランヤスポルへ完全移籍加入し、2024-2025シーズンは現在までリーグ戦18試合5ゴールを記録している。
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