右肘負傷で韓国プロ野球・斗山を退団した23歳日本人投手、“仲間と最後の挨拶”のため再び訪韓へ

予期せぬ負傷で契約期間を満たせず、惜しまれつつも日本に帰国した白川恵翔(23)が、斗山(トゥサン)ベアーズとの最後の義理を守る。

【写真】韓国で女性ファンに囲まれる白川恵翔

韓国プロ野球KBOリーグの斗山ベアーズの関係者は9月2日、本サイト提携メディア『OSEN』に「白川が近いうちに再び韓国に戻り選手たちと最後の挨拶を交わす計画だ」と明らかにした。

代替外国人選手制度を通じて斗山に所属した白川は去る8月27日、右肘の痛みが発生し一軍エントリーから外された。

同月23日のハンファ・イーグルス戦後に肘の痛みを訴え、26日に病院で精密検査を受けた結果、右肘靭帯の状態が良くないという所見を受けた。

8月21日に15日間の契約延長をしたばかりの白川だったが、負傷によって契約期間を満たすことができず、30日に母国・日本へ帰国した。これが、斗山との別れだった。

白川恵翔
(写真提供=OSEN)白川恵翔

そんな白川が、再び韓国に戻ってくるという。斗山の関係者によると、白川は斗山の選手たちと最後の挨拶を交わすため、韓国行きを自ら要望したとのことだ。

関係者は「白川が負傷した際、ほかの選手は遠征に出たタイミングで、白川は日本の病院で検査を受けるため急いで帰国した」とし「短い時間だったが、それでも選手たちと仲良く過ごしたので、白川が最後の挨拶を直接したいという意を伝えてきた」と話した。

このため、白川は近日中に再び韓国を訪れ、斗山の選手と最後の義理を守る予定だ。

白川は2001年6月4日生まれの23歳。徳島県出身の右腕投手で、池田高校を卒業して2020年から四国アイランドリーグplusの徳島インディゴソックスでプレー。そして今年5月、代替外国人選手としてSSGランダースと6週間・150万円の短期契約を結び、7月初旬まで在籍した。

代替外国人選手制度とは、各球団でチームに所属する外国人選手が6週間以上の治療が必要な負傷をした場合、復帰まで一時的に投入できる代替選手を選べるという制度だ。

韓国プロ野球初挑戦、短期間の在籍ながらSSGで印象的な活躍を見せた白川。すると今度は、長期リハビリに突入したブランドン・ワデル(30)の代替外国人選手として、7月10日に斗山と総額400万円で契約した。

ただ、斗山ではSSG時代と違って乱調が続き、球団とファンの期待に応えられなかった。日本の独立リーグ時代には体験できなかった満員の観客の前で、いわゆる“完売恐怖症”に悩まされ、7試合に登板して2勝3敗、防御率6.03と振るわなかった。34.1回で26四球を許した。

白川恵翔
(写真提供=OSEN)白川恵翔

それでも、8月16日のKTウィズ戦では8回4被安打、1四球、3奪三振の無失点と好投を披露。この活躍もあり、5日後の21日に140万円で15日間の契約延長を結んだ。だが、4回5失点を記録した23日のハンファ戦を最後に負傷離脱し、斗山との同行が強制的に終了となった。

なお、SSG時代を含めた白川の今季韓国プロ野球での成績は、12試合で4勝5敗、防御率5.65だった。

(記事提供=OSEN)

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「8/15に投げさせるな!」白川にまさかの非難のワケ

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