バルセロナを率いるシャビ・エルナンデス監督が、韓国代表監督の就任オファーを断ったというスペイン現地報道が出た。
スペインメディア『ムンド・デポルティーボ』は5月24日(日本時間)、「今年1月にバルセロナを退任することを決めた数週間後、シャビ監督は韓国代表監督のオファーを受けた」と報じた。
続けて、「ユルゲン・クリンスマン監督解任後の後任を提案されたが、シャビ監督は“関心はありがたい”としながらもこれを断った」と明らかにした。
シャビ監督は今年1月28日、ビジャレアルとのラ・リーガ第22節で3-5と敗れた試合後の記者会見で、「6月30日をもってバルセロナの監督を退任する」と明言した。
当時はラ・リーガ首位争いでライバルのレアル・マドリードに押され、国王杯をベスト8で敗退した直後ということもあり、突然の発表に大きく注目が集まった。
ただ、バルセロナは4月25日にシャビ監督の続投を発表した。このため、現行契約通り2025年6月まで指揮を執る予定とされた。
しかし最近、気流が急変した。ラ・リーガ優勝をレアルに奪われ、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)でもベスト8敗退に終わったことで、シャビ監督の立場が急激に狭くなった。バルセロナの首脳陣は解任を検討しているという。
そんななか、去就が左右するシャビ監督に対し、韓国サッカー協会(KFA)が代表監督就任を打診していたことが現地報道で明かされた。
シャビ監督は下部組織からトップチームまでバルセロナで長年活躍したレジェンドであり、指揮官として2021年11月よりバルセロナを率いている。
なお、シャビ監督は現役時代、韓国と3度対戦経験がある。2000年シドニー五輪ではグループステージで同組となり、自身のゴール含め3-0と快勝。2002年日韓W杯準々決勝ではPK戦の末に敗れたが、2010年6月の親善試合では1-0で勝利していた。
一方、韓国代表はアジアカップ終了直後の今年2月16日にクリンスマン前監督を解任したが、その後現在に至るまで、後任の正監督が決まっていない。
クリンスマン前監督解任直後の3月は、当時U-23代表を率いたファン・ソンホン氏が暫定指揮を執り、北中米W杯アジア2次予選を戦った。
ただ、今度の6月に行われるW杯予選も、キム・ドフン氏による暫定監督体制で戦うことが確定している。
KFAはカナダ代表監督に就任したジェシー・マーシュ氏など、数人の候補に就任オファーを打診したがいずれも失敗。当初宣言していた5月までの監督選任の目標を達成できなかった。
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