昨季までサガン鳥栖でプレー…蔚山ファン・ソッコが語る甲府撃破の要因「カウンターを狙っていた」

蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)の元韓国代表DFファン・ソッコ(34)が、ヴァンフォーレ甲府との“国立対決”を振り返った。

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蔚山は2月21日、国立競技場で行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント1回戦の第2戦でヴァンフォーレ甲府に2-1で勝利。

2戦合計スコア5-1とし、準々決勝進出に成功した。

国立の雰囲気は「素晴らしかった」

この日はベンチスタートだったファン・ソッコだが、前半14分に先発のDFキム・ギヒ(34)が負傷したことで急遽出場。「試合前からギヒのコンディションがあまり良くないと聞いていたので、いつでも出られるように準備していましたが、(前半14分という)早い時間帯での交代とは思っていなかったです」と、投入時の心境を明かした。

また、試合全体については「序盤から試合のペースを握ろうとしましたが、相手に危険なチャンスを与える場面がいくつかありました。それでも、以降は自分たちが主導権を握ろうと努力しました」と総括。

甲府の印象については「守備的にしっかりしたチーム」としつつ、今回の試合での“狙い”をこう語っている。

「甲府はゴールが必要で、前線からプレスを仕掛けて得点につなげようとしていましたが、フィニッシュの部分でが上手く行きませんでした。そこで後方が薄くなった分、自分たちはカウンターで得点を継続的に狙い、得点も生まれたので良い結果につながったと思います」

蔚山現代
(写真提供=韓国プロサッカー連盟)試合後、サポーターと記念撮影する蔚山現代。ファン・ソッコは中央

蔚山は試合後、甲府サポーター側のゴール裏に選手、スタッフ全員で挨拶をしていた。ファン・ソッコも「国立競技場の雰囲気が素晴らしいことは知っていました。今日は特に甲府ファンの方々も多く来られていたので、より良い雰囲気を作ってくださったと思います」と話していた。

2012年にサンフレッチェ広島でプロデビューし、鹿島アントラーズ、天津泰達(中国)、清水エスパルス、鳥栖と渡り歩いたファン・ソッコは今季、自身初のKリーグを戦う。

プロ13年目、34歳で初の母国挑戦となるが、「これまで日本でプレーしてきたのと同じように、自分だけのスタイルを披露して、韓国でも自分の名前を知らせられるように頑張ります」と意気込みを語っていた。

ファン・ソッコ
(写真提供=韓国プロサッカー連盟)ファン・ソッコ(中央、写真は15日の甲府戦第1戦)

なお、蔚山は来る3月1日にホームの蔚山文殊(ウルサン・ムンス)サッカー競技場で浦項(ポハン)スティーラーズとのKリーグ1(1部)開幕戦を戦う。

また、同月に行われるACL準々決勝では全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースと対戦する予定だ。

(取材・文=姜 亨起/ピッチコミュニケーションズ)

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