10月3日、等々力陸上競技場でAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループI第2節が行われ、韓国Kリーグ1(1部)昨季王者の蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)は川崎フロンターレに0-1で敗れた。
前半序盤から川崎Fの猛攻に防戦一方の展開が続いた蔚山は、終了間際の後半44分にMF橘田健人(25)のミドルシュートで痛恨の失点。3-1で勝利した前節のBGパトゥム・ユナイテッド(タイ)戦に次ぐ2連勝とはならず、大会初黒星を喫した。
この日、蔚山の右ウィングで先発出場した元日本代表MF江坂任(31)は試合後、「後半の最初辺りまでは良い戦いができましたし、相手のやりたいことをあまりやらせず、自分たちにもチャンスはありました。ただ、そこで1点取れれば良かったですし、最後は力の差、決定力の差が出たと思います」と振り返った。
国内リーグ戦では途中出場・交代も多いなか、今回はフル出場に近い89分間のプレー。自身のパフォーマンスについては「自分のところで溜めもできましたし、悪くはなかったとは思います。でも、チームとして得点できなかったという意味では、まだまだ自分にできる役割はあると思いました」と評価した。
流通経済大学を経て2015年にザスパクサツ群馬でプロデビューした後、大宮アルディージャ、柏レイソル、浦和レッズを経て今季から蔚山でプレーする江坂。久しぶりの日本での試合で、選手紹介時には場内から拍手も送られたなか、“Kリーガー”として川崎Fと対戦した感想をこう語った。
「Kリーグを見る機会もなかなかないですし、自分が韓国でどういう状況なのか、ほとんどの人はあまりわからなかったと思います。なので、自分がこの10カ月の間、Kリーグで頑張っているよっていう姿は見せられたのかなと思います」
そして最後、「チームはKリーグで現在首位ですし、優勝という結果に自分も貢献したいと思っています。ACLもあるなかでのシーズン終盤戦ですが、最後まで頑張りたいと思います」と伝えた。
蔚山は次戦、8日にホームの蔚山文殊サッカー競技場で仁川(インチョン)ユナイテッドとのKリーグ1(1部)第33節を戦う。ACLは24日、ホームでジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)との第3節を行う予定だ。
(取材・文=姜亨起/ピッチコミュニケーションズ)
前へ
次へ