前所属・浦和のACL優勝を「羨むより…」江坂任、待望の韓国初ゴールで誓う再起【一問一答】

かつてザスパクサツ群馬、大宮アルディージャ、柏レイソル、浦和レッズに在籍した元日本代表MF江坂任(31、蔚山現代)が、韓国の舞台で嬉しい初ゴールを決めた。

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江坂は6月10日、ホームの蔚山文殊(ウルサン・ムンス)サッカー競技場で行われた済州(チェジュ)ユナイテッドとのKリーグ1(1部)第18節で先発出場。

蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)の1点リードで迎えた後半7分、FWオム・ウォンサン(24)が上げたクロスをダイビングヘッドで合わせ、見事な追加点を決めた。なお、試合は5-1で蔚山が勝利した。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)ゴールを決めた江坂任(中央)

得点直後、江坂はすぐさまベンチに駆け付け、ホン・ミョンボ監督と熱い抱擁を交わしていた。指揮官は試合後、「お前は十分上手くやれる選手だ」と江坂を激励していた。師匠の信頼に応える貴重なデビューゴールだった。

江坂は前節、去る6日に行われた水原(スウォン)FCとの第17節でKリーグ初アシストを記録していた(試合は3-1で勝利)。2試合連続で勝利に直結する活躍を披露し、蔚山の首位独走に大きく貢献した。

江坂は試合後のインタビューで、「韓国に来て大変な時間が多かった。そんなときに監督がたくさん気を遣ってくれた」とし、「そのようなことに応えることができ、あのような場面(監督との抱擁)が生まれたと思う」と語っていた。

そして、「これからはもう一度チームに貢献するために努力する」と固い決意を口にした。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)江坂任

以下、江坂との一問一答。

―試合の感想は。

「2位圏のチームとの試合でしたが、勝利することができてとても嬉しいです」

―得点直後、ホン監督と抱擁する場面があったが。

「韓国に来て大変な時間が多かった。そんなときに、監督がたくさん気を遣ってくれました。それに今回、応えることができ、あのような場面(監督との抱擁)が生まれたと思います」

―これまで負傷もあったが、一番難しかった部分は。

「開幕戦から出場した良いスタートを切ったと思いましたが、負傷で流れが崩れてしまいました。韓国(Kリーグ)に適応するのにも長い時間がかかりました。これからはもう一度チームに貢献するために努力します」

―(前所属チームの)浦和レッズがACLで優勝した。(自身が)厳しい時期に以前のチームメイトたちの姿を見ながら、Kリーグに来たことを後悔したことはなかったか。

「韓国でも日本サッカーには常に接していました。浦和の元チームメイトたちが(ACLで)優勝したのも見ました。それを羨むよりは、今この大変な時間が自分にとって重要な時間であり、意味もなく過ごさないようにすることが重要でした。もし今後もそのような時間が来たときは、決して無駄にならないよう、自分の時間に集中することが重要だと思います」

―オム・ウォンサンのクロスを絶妙なヘディングで合わせてゴールしたが。

「完璧なクロスでした。ゴールを決めることができて、オム・ウォンサンにも感謝しています。オム・ウォンサンもこれまでずっと試合に出場していましたが、厳しい時間を過ごしていました。今回の試合で一緒に活躍し、本人はもちろん、チームにとってもプラス要因になると思います」

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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