“韓国の至宝”イ・ガンイン(22、マジョルカ)の行き先は依然として五里霧中だ。スペインの強豪に続き、フランスの絶対的1強への移籍も囁かれている。
スペインメディア『マルカ』が6月13日(日本時間)に報じた内容によると、PSGは今回のターゲットにイ・ガンインを指名し、マジョルカとの交渉に乗り出したという。また、アトレティコ・マドリードと具体的な移籍交渉を行ったが、結果を導き出せなかったとも伝えている。
複数のスペインメディアによると、アトレティコは移籍金1000万ユーロ(約15億円)に加え、ディエゴ・シメオネ監督の息子ジュリアーノ・シメオーネ(20、レアル・サラゴサ)を提示したが、マジョルカは今夏にジローナから復帰した若手有望株ロドリゴ・リケルメ(22)を要求したことから、相違が生じたものとみられる。
結局、交渉は霧散し、イ・ガンインのアトレティコ移籍は破談となる見込みだ。
だからといって、イ・ガンインを望むチームがないわけではない。スペインの主要メディアによると、イングランド・プレミアリーグの複数クラブが争奪戦に乗り出したとの情報もある。
この中にはビッグクラブのマンチェスター・ユナイテッドをはじめ、来季チャンピオンズリーグに出場するニューカッスル・ユナイテッド、スペイン人のウナイ・エメリ監督が指揮するアストン・ヴィラも含まれている。
実際、マジョルカの地域紙『フットボール・デ・マジョルカ』の記者によると、アトレティコとの移籍交渉はイ・ガンイン側も中止を要求したようだ。クラブ間の条件が合わないこともあるが、選手個人の条件としてもアトレティコより良いチームがある可能性が高いためだ。
イ・ガンインは2022-2023シーズン、ラ・リーガで33試合に出場し、6ゴール6アシストを記録した。チームメイトの支援があれば、より多くの数字を残せたはずだという事実は、マジョルカを追ってきた人なら誰でも分かる。
それだけでなく、1試合当たりドリブル成功2.5回、キーパス1.5回という驚異的な数値を残した点、大きな怪我もなくコンスタントに出場していた点、2001年生まれでまだ若い点などを考慮すると、市場価値は低くないものと見られる。
スペイン国内での移籍の場合、懐事情によってイ・ガンイン級の獲得には複雑な手続きが伴うが、財政的に余裕のあるプレミアクラブにとって、彼の移籍金はさほど大きなものではない。オイルマネーを前面に押し出したPSGも同様だ。
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