チャンスが来た。平常心を保ち、自分たちの実力を発揮することができれば、大きな問題もなく1次目標を達成できる。
キム・ウンジュン監督率いるU-20韓国代表は来る5月26日、アルゼンチン・メンドーサのエスタディオ・マルビナス・アルヘンティナスで行われたU-20ワールドカップ・グループF第2節でU-20ホンジュラス代表と対戦する。
韓国は23日の第1節で優勝候補のU-20フランス代表に2-1で勝利した。「引き分けでも成功」という評価を受けるに値する試合だったが、異変を起こして勝ち点3を獲得し、決勝トーナメント進出の可能性を高めた。
今大会では各グループ1~2位12チームのほか、各組3位の成績上位4チームが決勝トーナメントに進むことができる。すでに1勝している韓国は、状況次第ではホンジュラス戦でベスト16入りを確定できる。
そもそも、韓国の第1目標は最初からベスト16入りだった。それがいざ始まってみれば、フランス戦の勝利によって意外にも簡単に目標を達成できる機会が訪れた。
第2節で対戦するホンジュラスは初戦でU-20ガンビア代表に1-2で敗れた。
キム監督はコーチングスタッフの判断によると、ホンジュラスは全体的な戦力でグループF最下位に相当する。結果だけでなく、競技力を見てもガンビアの方がホンジュラスよりはるかに強いという分析だ。
フランス戦で披露した安定した組織力、攻守のバランス、そして優れた決定力を発揮できれば、無難に勝利が予想される。
加えて、韓国は攻撃の中核を担うMFペ・ジュンホ(19、大田ハナシチズン)が軽微な筋肉負傷によりフランス戦を欠場していた。
ペ・ジュンホはキム監督体制のU-20韓国代表で欠かさず初週されてきた選手であり、攻撃の中軸を担う選手だ。今年3月のU-20アジアカップでも主力として活躍したほか、今季Kリーグ1(1部)で昇格組ながら上位につける大田(テジョン)の上昇ムードもけん引している。
キム監督は元々、ペ・ジュンホ、MFキム・ヨンハク(20、ポルティモネンセ)、MFカン・ソンジン(20、FCソウル)の3人を2列目で活用する予定だったが、コンディションが万全ではなかったペ・ジュンホの大事を取り、フランス戦ではプランBを稼働した。
ホンジュラスは対韓国戦に向けてアジアカップの試合を分析したはずだが、直近のフランス戦でペ・ジュンホが出場しなかったため、韓国が正確にどのような布陣で試合に臨んでくるか予測できない状況だ。
仮にペ・ジュンホが出場出来れば、フランス戦とは異なる形での試合運営、攻撃展開が可能なだけに、相手の虚をつく作戦が可能になる。
唯一の警戒対象は“油断”だ。
初戦で強豪フランスに勝ったという成果によって、チーム内での浮かれたような雰囲気を警戒しなければならない。第1節で敗れたとはいえ、ホンジュラスの反撃は決して侮ることができない。
U-20ワールドカップでは毎回の試合で変数が起きる。若い選手なだけに雰囲気の影響も多く受け、各チームの確実な戦力も予測できない。
実際、4年前の2019年大会ではそれこそ、韓国が初戦でポルトガルに完敗を喫するも、以降の試合で上昇ムードに乗り、決勝まで進出する快挙を成し遂げた。
普段から慎重で落ち着いているというキム監督のリーダーシップのもと、チームはフランス戦の勝利に酔いしれることなく、第2節に向けた準備を進めているという。
はたして無事に連勝して決勝トーナメント進出を確定できるのか、その戦いぶりを見守りたいところだ。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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