かつてジュビロ磐田、サガン鳥栖、V・ファーレン長崎に在籍した元韓国代表MFペク・ソンドン(31、浦項スティーラース)が、自身初のKリーグ1(1部)に挑戦する。
今季から浦項(ポハン)に新加入したペク・ソンドンは、去る2017年に当時2部の水原(スウォン)FC(現1部)を通じてKリーグの舞台に足を踏み入れた。決して1部からオファーがなかったわけではないが、昨季まで慶南(キョンナム)FC、FC安養(アニャン)と2部のチームを渡り歩いた。
それでも今回、新天地に浦項を選び、初めて1部に進出することになった。ペク・ソンドンは「楽しみだ」としつつも、「初めてだからといって特別な思いや覚悟があるわけではない。自分が(1部で)どんなパフォーマンスを見せられるかを自分自身期待している。頑張りたい」と淡々と伝えた。
シーズン開幕に向けてトレーニングを重ねるペク・ソンドンは、浦項の戦術を一日でも早く身に着けるべく、映像を見て適応を進めている。「1次キャンプでの目標は怪我なくしっかり体を作ること。自分は新加入選手だ。チームの文化や戦術に早く溶け込まなければならない。攻撃だけでなく守備的な側面も重要だと思うので、神経を使わなければならない」と説明した。
ペク・ソンドンが新天地に浦項を選んだ理由には、チームを率いるキム・ギドン監督の存在も一役買っている。ペク・ソンドンが過去に故イ・グァンジョン監督体制の世代別代表に選ばれていた際、当時コーチだったキム監督とともにしたことがあるのだ。
何より、キム監督はベテランを上手く活用できる指導者の一人だ。ペク・ソンドンは「プロチームでキム監督とともにするのは初めて」とし、「監督の影響もある。キム監督は選手の長所を極大化させることが上手い。監督の望む部分にしっかりついていきたい」と伝えた。
「良いポジショニングを通じて展開する攻撃的サッカー」と浦項のサッカースタイルを定義づけたペク・ソンドンは、2列目で起用される見通しだ。2列目であればポジションを問わない。
もちろんライバルもいる。かつてCSKAモスクワで元日本代表MF本田圭佑(36)とチームメイトだった元韓国代表FWキム・インソン(33)も2部のソウルイーランドFCから加入したほか、既存選手のMFチョン・ジェヒ(28)、MFキム・スンデ(31)ともポジション争いをしなければならない。
ペク・ソンドンは両サイドのほかにトップ下でもプレー可能だ。本人も「2列目がやりやすい。おそらく2列目で起用されると思う。いつもやっていたポジションなので安心感もある。競争には自信がある」と強調する。
ペク・ソンドンのキャリアハイは、水原FC時代の2019シーズンに記録したリーグ戦35試合7ゴール7アシストだ。得点数では慶南FC時代の2020シーズンにマークした26試合9ゴールが最多だ。
「個人的な目標は、やはりFWとしてスコアポイント(ゴール+アシスト)になるのではないかと思う。具体的な数字は決めていないが、スコアポイントを多く重ねてチームの役に立ちたい」と、ペク・ソンドンは力強く語った。
なお、昨季リーグ3位の浦項は2023-2024シーズンのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)にグループステージから出場予定。来る2月26日に行われるKリーグ1開幕戦では、ホームの浦項スティールヤードで大邱(テグ)FCと対戦する。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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