優れた瞬発力と反射神経でスーパーセーブを連発する姿は、2018年ロシアW杯で大活躍を披露した“奇抜ヘアーのGK”ことチョ・ヒョヌ(31、蔚山現代)を想起させ、“Kリーグ2のチョ・ヒョヌ”なる異名も持つチョン・ミンギ。
FC安養は彼の安定的な活躍もあり、直近2シーズンのKリーグ2を3位でフィニッシュする好成績を記録。チョン・ミンギ自身もKリーグ2年間ベストイレブンのGK部門に2年連続で選ばれるなど、着実にパフォーマンスを評価され、全北現代に移籍することになった。
これまで正守護神を務めた韓国代表GKソン・ボムグン(25)がJ1リーグの湘南ベルマーレに完全移籍した全北現代としては、2部の舞台で実績十分のチョン・ミンギ、また金泉尚武(キムチョン・サンム)での兵役を終えて復帰する若手GKキム・ジョンフン(21)の合流で、ソン・ボムグンに代わる新守護神を据えるつもりだ。
チョン・ミンギは加入に際し、「全北現代は無条件で優勝しなければならないチームだ。心強いパフォーマンスでチームが再び優勝トロフィーを掲げられるよう頑張りたい」と意気込みを伝えた。移籍の手続きを終えたチョン・ミンギは来年1月からチーム練習に合流する。
2017~2021年で前人未到の5連覇中だったKリーグ1の王座を、2022年に因縁のライバル蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)に奪われた全北現代。
王座奪還を図る2023シーズンに向けては、横浜F・マリノスから蔚山現代にレンタルしていた元日本代表MF天野純(31)の獲得が濃厚であるほか、ドイツ・ブンデスリーガのヘルタ・ベルリンから韓国代表FWイ・ドンジュン(25)を獲得するなど、積極的な補強を進めている。