何より、これまでJ1リーグで着実に活躍を続けた実績を誇る江坂は、攻撃の状況でフィニッシュのオプションとして活用できる存在だ。相手に脅威をもたらす司令塔として、味方の攻撃陣の負担を軽減できる多才な攻撃的MFとしての活躍が期待される。
来季にプロ9年目を迎え、チームの中心となる時期にキャリア初の海外移籍を選んだ江坂は、加入に際し蔚山現代を通じて次のように伝えた。
「新しい挑戦は僕に新しい目標、新しい機運を吹き込んでくれます。興味深く強力なチームである蔚山現代への合流は、移籍そのものが僕にとって大きなモチベーションになります。チームと自分の目標である優勝に向けて最善を尽くします」
写真が撮影された場所は、蔚山広域市東区朱田洞(チュジョンドン)にある”赤い灯台”。江坂の後ろに写る灯台は元々赤色だが、「前所属の浦和を象徴する“赤”から、蔚山現代を象徴する“青”に変わる」という意味で青色に加工。新司令塔の加入を歓迎していた。
ちなみに、蔚山現代は来年1月21日から2月11日までポルトガル南部のアルガルベでキャンプを実施。同期間には欧州クラブが参加する親善大会「2023アトランティックカップ」に出場するなどし、2023シーズンに向けた準備を進める。
なお、蔚山現代に日本人選手が加入するのは今回で6人目。過去には2012年にMF家永昭博(35、川崎フロンターレ)、2013~2016年に増田誓志(36、引退)、2017年にFW阿部拓馬(34、FC琉球)、2018年にFW豊田陽平(36、ツエーゲン金沢)、2022年にMF天野純(31)が在籍した。
昨季に横浜F・マリノスからのレンタル移籍でプレーした天野は、来季は蔚山現代の因縁のライバル全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースに加入することが決定的となっている。