まず、韓国代表GKソン・ボムグン(25)が全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースを去り、Jリーグの湘南ベルマーレに完全移籍することが決まった。両チームともに、12月19日までにソン・ボムグンの移籍を正式発表した。
ソン・ボムグンはデビューイヤーの2018年に30試合に出場したのを皮切りに、2022年までの通算5シーズンで毎年27試合以上出場した。全北現代の不動の守護神として活躍し、つい最近終了したカタールW杯にも韓国代表メンバーとして参加した。
2022年限りで全北現代との契約が満了したソン・ボムグンは、海外進出に対する意志を持っていた。それは全北現代の懸命な慰留でも止められないほどに強いものだった。
若き正守護神と別れを告げた全北現代は、直ちに代役探しに突入した。そして、Kリーグ2(2部)のFC安養(アニャン)に所属するGKチョン・ミンギ(26)を選択した。全北現代は移籍金の支出も惜しまなかった。
ソン・ボムグンと同じく2018年にプロデビューしたチョン・ミンギは、2021年からFC安養の正守護神を務めると、この2年間で急激な成長を見せた。国内では「次期代表GKとしても遜色がない」と評価されているほどだ。
チョン・ミンギのほかでは、兵役のため金泉尚武(キムチョン・サンム)に入隊していたGKキム・ジョンフン(21)が除隊してチームに復帰するほか、ベテランGKイ・ボムス(32)は再契約交渉を続けているという。
一方、チョン・ミンギが退団するFC安養は、他チームから即戦力のGKを補強するか、既存の選手を正守護神に引き上げるかで頭を悩ませている。
全北現代以外では、FCソウルも同じ動きを見せている。というのも、長年チームの正守護神を務めてきたGKヤン・ハンビン(31)が、Jリーグのセレッソ大阪の関心を受けているからだ。
日本メディア『スポーツ報知』は最近、ヤン・ハンビンのセレッソ大阪移籍が濃厚であると報じた。セレッソ大阪は、元韓国代表GKキム・ジンヒョン(35)が長く主力GKとして活躍しているチームでもある。
主力GKの退団でFCソウルの足元にも火が付いた。全北現代と同じく、新しい守護神を探している最中だ。1部はもちろん、2部でハイレベルな活躍を見せたGKも獲得候補に載っているという。彼らの決定次第では、KリーグにおけるGKの大移動がさらに大規模なものになりかねない。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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