「アジアカップを誘致すれば、サッカーとK-カルチャーを融合したフェスティバルの場を作るだろう」
文化体育観光部(日本の文部科学省に相当)のパク・ボギュン長官は、2023年のAFC(アジアサッカー連盟)アジアカップ誘致の意思を明らかにしながらこのように述べた。
パク長官は9月2日、ソウル新門路(シンムンロ)のサッカー会館で行われた「2023 AFCアジアカップ大韓民国誘致広報大使発足式」に出席。
「2023年アジアカップはサッカーの新しいパラダイムを開く大会を目指す。アジアカップの価値が欧州サッカー選手権(EURO)のようにアップグレードする出発点になることを願い、そのために大会誘致に挑戦する」と伝えた。
韓国サッカー協会(KFA)は文化体育観光部との協議を経て、江原(カンウォン)FC代表取締役兼KFA副会長のイ・ヨンピョ、U-23韓国代表のファン・ソンホン監督、レッドデビルズのイ・ジュングン議長、コメディアンのイ・スグン、ダンサーのAIKI、解説者のパク・ムンソン、アナウンサーのペ・ソンジェと各分野の著名人7人を広報大使に選定した。
発足式には朴長官とKFAのチョン・モンギュ会長をはじめ、7人の広報大使全員が出席した。
パク長官は「アジアカップを誘致すれば、これまでのサッカー国家対抗戦と異なり、サッカーとK-カルチャーが融合した姿を見せられるだろう。全世界がK-カルチャーに熱狂しているなか、サッカーがどのように祝祭に発展するのかを見守ってほしい」とし、各分野を代表して広報大使に選ばれた7人にも積極的なアピールを呼び掛けた。
現役時代にセレッソ大阪や柏レイソルでプレーし、1999年のJリーグ得点王に輝いたファン監督は、「1988年にカタール・ドーハで行われたアジアカップでA代表デビューし、デビューゴールも決めた。私とアジアカップは切り離そうとしても切り離すことはできない。63年ぶりに開催に挑戦するが、国民の皆様が歓喜できる機会が作られることを願う。熱心に広報したい」と述べた。
イ代表取締役は「2000年大会から2011年大会までアジアカップに参加した。多くの試合をプレーすることはできなかったが、優勝することができず残念だった。アジアカップを国内の観客席で見守りながら、我々が優勝する姿を目撃してほしい」と述べた。
2023年アジアカップは当初、中国で開催される予定だった。しかし今年5月、中国側が新型コロナウイルスの感染拡大を理由に開催権を返上した。
KFAは今月15日に延期されたアジアカップ誘致申込書の提出期限に合わせ、公式に申請書を提出する予定だ。
現在まで韓国、カタール、オーストラリア、インドネシアの4カ国が誘致意思を明らかにした。AFCは今月中に現場実態調査を行い、執行委員会を経て10月17日に開催国を発表する。
1956年に第1回大会が行われ、前回の2019年まで全17大会が行われたアジアカップにおいて、韓国は1960年の第2回大会を誘致した。今回はそれ以来、実に63年ぶりとなる開催への挑戦だ。
韓国は第1回大会と第2回大会で優勝して以降、この60年間で一度もトロフィーを掲げられずにいる。準優勝だけで4回(1972年、1980年、1988年、2015年)であり、直近の2019年大会は準々決勝でカタールに敗れていた。
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