「埼スタには良い記憶がある」元新潟キム・ジンス、日本勢と対戦可能性あるACL8強へ何を語ったか

8月18日、浦和駒場スタジアムでアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント1回戦が行われ、全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースが大邱(テグ)FCに2-1で勝利した。

【写真】キム・ジンス、美人妻と肩寄せラブラブ2SHOT

日本で実現した韓国勢の同国対決は、Kリーグ1(1部)5連覇中の王者・全北現代に軍配が上がった。

全北現代は前半を無得点で折り返すも、後半開始1分、右サイドを突破したFWハン・ギョウォンのクロスを右足ボレーで流し込んだFWソン・ミンギュのゴールで先制。ただ、同10分にロングボールの処理ミスから相手FWゼカに同点弾を決められ、試合は1-1のまま延長戦にもつれこむ。

延長前半もスコアは動かずPK戦突入が濃厚と思われたが、終了間際にドラマが待っていた。延長後半ロスタイム、MFモドゥ・バーロウが上げたクロスをゴール前でMFムン・ソンミンが競り合うと、大邱FCの選手が試みたクリアが味方に当たり、ペナルティエリア内中央にこぼれる。これにいち早く反応したMFキム・ジンギュが豪快に右足を振り抜き、勝ち越しとなるゴールをネットに突き刺した。

「埼スタの雰囲気はとても素晴らしい」

120分間の死闘が繰り広げられたこの試合で、全北現代のキャプテンマークを巻いたのは元アルビレックス新潟のDFキム・ジンスだった。本来のキャプテンであるDFホン・ジョンホが負傷欠場し、副キャプテンのMFペク・スンホは先発入りしていたものの、日本でのプレー経験も豊富なベテランが大一番で重責を担った。

4-2-3-1の左サイドバックで出場したキム・ジンスは、攻守で大車輪の活躍を見せた。

守備ではサイドに流れてきた相手エースのFWセシーニャらの突破を許さず。攻撃では、自身と同じJリーグ経験者のMFキム・ボギョン(元セレッソ大阪、大分トリニータ、松本山雅FC、柏レイソル)らと息の合った連係で大邱FCの守備を翻弄。延長前半には利き足の左足から強烈なミドルシュートを放ち、ポスト直撃でゴールを脅かす場面もあった。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)キム・ジンス(右)

試合後、ミックスゾーンで取材に応じたキム・ジンスは勝利に喜びを示しつつ、「国内でリーグ戦の過密日程が続いていましたし、今日の試合も120分間戦ったので選手全員が体力的に苦しいのは事実です。それでも、この状況をしっかり勝ち抜くしかないと思います」とし、「自分がキャプテンを任されているので責任も感じています。選手全員が苦労を強いられていますが、こうした状況を乗り越えようと努力しています」と前を向いた。

また、自身の積極的な攻撃参加について問われると、「自分が攻撃参加したときに中盤の選手が守備面をカバーしてくれるので、より前に出ることができています。周りのサポートがある分、自分がもっと攻守両面で頑張らなければならないと思っています」と、チームメイトの支えがあることを口にした。

次戦は来る22日の準々決勝。20日の組み合わせ抽選会まで対戦相手は未定であるが、試合会場となる埼玉スタジアム2002の印象をキム・ジンスに聞くと、このような答えが返ってきた。

「埼玉スタジアムはとても雰囲気が素晴らしかったと記憶しています。2019年のACLで浦和と対戦したときも埼玉スタジアムでプレーしましたし、当時は僕らが勝利したので、あのスタジアムには良い思い出があります」

新潟時代、2012~2013年のリーグ戦で埼スタでの試合に出場したキム・ジンス。全北現代でも、2019年のACLグループステージで浦和レッズと同居した当時、埼スタ開催の試合で先発フル出場し、1-0での勝利を経験した。キム・ジンス以外の現所属選手では、ハン・ギョウォン、ホン・ジョンホ、DFチェ・チョルスン、GKソン・ボムグンらが当時の勝利を知るメンバーだ。

今季ACLでは現時点でヴィッセル神戸も勝ち上がりを決めているなか、抽選次第では全北現代とJリーグ勢による“日韓対決”が実現する可能性もある。いずれにせよ、日本サッカーを知るキム・ジンスの存在が対戦相手の脅威となることは間違いない。

(取材・文=姜 亨起)

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