10大会連続11回目のW杯出場を決めた韓国代表が、本格的な“本番モード”へと突入する。
4月2日午前1時(日本時間)、2022年FIFAカタールW杯の組み合わせ抽選会が行われる。
3月29日にアジア最終予選最終戦のUAE戦を終えたパウロ・ベント監督は、コーチ陣と抽選会が行われるカタール・ドーハへと移動し、抽選会までに韓国代表のベースキャンプ候補地を視察する予定だ。
現在、2カ所の候補地があるとのことだが、今大会は史上初の“冬季ワールドカップ”のため不確定要素が多いようだ。
これまでは欧州サッカーがシーズンオフの6月に開催されていたため、メンバー招集期間に比較的余裕があった。ベースキャンプで時間をかけてトレーニング、練習試合をこなし、決戦の地へと向かうという流れが通例だった。
しかし、今回は秋春制で稼動している欧州主要リーグのシーズン中に開かれるため、FIFAは各大陸連盟や欧州リーグ事務局などとの細部交渉を通じて、招集期間の規定を整理している。
韓国サッカー協会の関係者は、「オフシーズン(6月)にワールドカップが開催される時は、ほぼ1カ月前に招集して準備が可能だった。しかし、今回は5日か1週間ほどという招集の話が出ている」とし、「ベースキャンプ稼動が無意味になるかもしれない。ベント監督も状況を考慮して場所を選ぶ予定」と述べている。
なお、前回のロシア大会から直前のFIFAランキング順にポットを決めている本大会の抽選。開催国カタールと本大会出場国のうちランキング1~7位がポット1、8~15位がポット2、16~23位がポット3に振り分けられる。
2月に29位だった韓国は3月には27位が有力のため、ポット3に属することとなる。
抽選会が終わったあと、ベント監督は4、5月に再び韓国国内でKリーガーなど国内組のチェックに乗り出す。5月31日~6月14日の国際Aマッチ期間は4試合を予定。韓国サッカー界にとってこの期間は、2002年日韓W杯ベスト4進出20周年を記念する時期でもある。そして7月にはベント監督がKリーグ組で代表を構成し、中国で開かれる東アジアE-1選手権を戦う。
以降、ベント監督は9月の国際Aマッチ2試合を通じて、本大会のメンバー構想を決める最終段階に突入。10月末~11月初頭には本大会へと向かう韓国代表23人が最終決定する。
そして11月21日に開幕するカタールW杯直前トレーニングを経て、練習試合を2、3戦行ったあと、グループリーグに挑む予定だ。
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