2021年の巨人-阪神戦は韓国プロ野球の“MVPバッター”対決に注目

かつて韓国プロ野球(KBO)でリーグMVPに輝き、40本塁打以上を放った強打者たちが日本で激突する。

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活躍した時期こそ違うが、これまで比較対象とされてきたエリク・テムズ(34、元NCダイノス)と、メル・ロハス・ジュニア(30、元KTウィズ)の2人が、日本プロ野球の宿命のライバルチームでプライドを賭けた対決を繰り広げる。

米メジャーリーグで出場機会を失っていたテムズは、来季から読売ジャイアンツのユニホームに袖を通す。そしてロハスはそのジャイアンツの永遠のライバル、阪神タイガースへの移籍が決まっている。

2人ともKBOで大きな足跡を残した打者だ。テムズは2015シーズンにKBOのMVPに選ばれ、NCダイノスを初のポストシーズンへと導いた。また、打撃力と俊足を兼ね備えており、韓国プロ野球史上初となる40本塁打40盗塁を記録した選手だ。

対するロハスも今シーズンは打撃部門4冠に輝き、MVP級の活躍でKTウィズ躍進の立役者となった。

巨人に入団するエリク・テムズ(左)と、阪神に入団するメル・ロハス・ジュニア(右)

“セ・リーグの盟主”、巨人へと移籍するテムズ

テムズはKBOリーグで活躍した2014年から2016年の間、理想的な好打駿足を見せてきた。

9球団目の新球団として2012年に2軍リーグに加わったNCダイノスは、2013年からKBO1軍リーグに参戦。テムズは2014年に入団すると同時に、チーム創設初のポストシーズン進出をけん引した。

KBOリーグ2年目の2015シーズンには、47本のホームランを放ち40盗塁を記録。在籍した3年間の通算打率は3割4分9厘、124本塁打、64盗塁と文句なしの活躍を見せたあと、アメリカへと渡った。

(写真=USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)ワシントン・ナショナルズ時代のテムズ(左)

対する“猛虎軍団”行きのロハス

一方、2017年にKTウィズへと入団したロハスはスピードこそテムズに劣るものの、卓越した長打力とバットコンタクト能力を兼ね備えたスイッチヒッターとして稼働してきた。

KTウィズ在籍4年目となった今年は、打撃部門4冠(47本塁打、135打点、116得点、長打率6割8分0厘)を記録し、チーム創設初のポストシーズン進出の重要なピースとして活躍。KBOリーグMVPに輝き、現在全盛期を迎えている。

KTウィズとの再契約を振り切って日本へと渡ったが、来シーズンは比較対象とされてきたテムズとライバルチームの新戦力として相対することとなった。

メル・ロハス・ジュニア

これまでテムズとロハスの両名を見てきたSBSスポーツのイ・ドンヒョン解説委員は12月30日、スポーツソウルの電話取材に対し「2人とも国内トップクラスの選手だったので日本でもうまくやるだろう」としながらも、「日本の投手は内角が弱点と見ると、しつこく攻めてくる傾向がある。内角攻めや、釣り球への対応で活躍するかの明暗がわかれるだろう」と説明した。

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