マラソンのフィニッシュラインで女性ランナーに“不適切な身体接触”を行ったとし、非難を受けていた江原・三陟(サムチョク)市庁陸上チームのキム・ワンギ監督が、最終的に重い懲戒処分を受けた。
ただし実際の懲戒理由は、問題となった身体接触とは無関係であった。
三陟市体育会は12月10日、スポーツ公平委員会を開き、キム・ワンギ監督に対して資格停止1年6カ月を議決した。公式な懲戒理由は、職権乱用と職務怠慢であったと伝えられている。
今回の騒動は11月23日、仁川(インチョン)で行われた「2025仁川国際マラソン大会」のフィニッシュ地点で発生した。
女性ランナーのイ・スミン(三陟市庁)がフィニッシュラインを通過した瞬間、キム監督が彼女を支える場面が映像に捉えられ、疑惑が提起された。
キム監督は、選手が十分に速度を落とす前にタオルでイ・スミンの上半身を覆おうと抱き寄せた。このときイ・スミンは顔をしかめ、拒否するような動作で監督の手を振り払った。
この場面を見た一部の視聴者は、「監督の手の位置がおかしい」「選手が不快そうに見えた」などと指摘し、性加害の疑いを提起。SNSを通じて議論が拡散した。
しかし懲戒内容は、世論の指摘とは異なっていた。陸上チームの選手たちが提出した陳情書には、身体接触に関する内容は含まれていなかった。選手たちは、キム監督の言動上の問題、大会準備過程、職権乱用、意思疎通の問題などを理由に、市体育会に問題を提起した。
この日のスポーツ公平委員会に出席したイ・スミンを含むほかの選手たちも、身体接触についての言及はしなかったと伝えられている。
キム監督は疑惑が浮上した直後、韓国メディア『News1』を通じて、「マラソンはフィニッシュ直後に選手が倒れる場合が多いため、支えないと大きなケガにつながることがある」と述べ、「身体が前に傾いたので支えたが、腕がみぞおち付近に触れて選手に痛みが伝わり、一瞬的に振り払ったのだと思う」と説明した。
(記事提供=OSEN)
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