アルバニア代表FWヤシル・アサニ獲得時の連帯貢献金未納から始まった光州FCの“無資格選手”騒動が終結した模様だ。
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韓国サッカー協会(KFA)によると、国際サッカー連盟(FIFA)は6月25日(現地時間)に公式書簡を発送し、韓国国内の大会における選手資格の判断は協会の規定と権限によって行われなければならない点を明確に示した。
FIFAは「当該の選手たちは2025年冬の移籍期間中、韓国国内の登録システムを通じて登録が行われ、以降は協会からの異議申し立てもなく、公式戦に継続して出場していた。光州FCの立場として、当該の選手たちが正当な出場資格を備えたと十分に判断し得る状況だ」と説明。
「本状況に対する判断は協会の役割であり、FIFAは協会が当該選手たちの出場資格を維持し、抗議を進めた他クラブに“当該選手たちが出場した試合結果に制裁が適用されない”ことを通知しなければならないと判断する」と明らかにした。
光州は2023年に獲得したアルバニア代表FWヤシル・アサニと関連した連帯貢献金が未納となっていたことで、昨年12月にFIFAから選手登録禁止の処分を受けた。ただ、今冬の移籍市場で光州が通常通り補強を進め、KFAも獲得選手の登録を許可したことで、光州の新加入選手はいたって普通にリーグ戦やACLを戦っていた。
この“無資格選手”騒動が5月になって公になると、遅れて事態を把握したKFAは「光州の選手を無資格選手とみなすことは難しい。大会とリーグの安定性のため、光州の過去の試合結果は認められる」と方針を定めた。このKFAの判断を、FIFAが尊重したというわけだ。
本件をめぐっては、Kリーグの複数クラブが「光州が不正な選手を出場させた」として異議申し立てをしていた。だが、今回のFIFAの決定により、没収試合や勝ち点はく奪などの処分は不可能になったものとみられる。
ただ、KFAの決定を追認する形となったFIFAは、一方で次のような留保も加えている。
「今回のFIFAの立場はあくまで“行政的な解釈”に過ぎない。今後、登録禁止規定を違反した協会または光州FCに対し、追加の処分検討や必要な手続きは進められる」
そのうえで、「しかしながら、当該選手の出場資格や、すでに終了した試合の結果には影響を与えるものではない」と明確に線引きした。
KFAは本件について、「このような事態の再発を防ぐため、すでに業務手続き改善措置に着手し、公正な選手登録および資格管理がなされるよう、技術的に補完していく予定だ」と伝えている。
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