辛ラーメンで知られる韓国の「農心」、カップ麺が昨年よりも売り上げアップのワケ

2021年06月15日 社会 #食品

6月14日、日本でも辛ラーメンなどで知られる韓国の食品会「農心」は、カップ麺製品であるユッケジャンサバル麺とキムチサバル麺の売り上げが、2020年度に1240億ウォン(約124億円)の売上を記録し、2019年度の1160億ウォン(約116億円)より80億ウォン(約8億円)増加したと発表した。

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これは2010年の660億ウォン(約66億円)と比べると、約2倍近く増えていることとなった。同期間、韓国全体のラーメン市場規模が2兆ウォン(約2000億円)前後を推移してきたのに比べると、非常に大幅な成長ぶりだというのが農心の説明だ。

そしてユッケジャンサバル麺とキムチサバル麺は、2020年末基準で累計販売数50億個を突破したとも発表されている。

韓国でカップ麺売り上げアップのワケ

(写真=農心)ユッケジャンサバル麺(右)と、キムチサバル麺のアウトドア風景

農心はカップ麺の人気について、最近のアウトドア人口の増加と関係があると分析。統計庁によると、韓国内のキャンプ人口は2019年基準で600万人となり、10年前に比べて10倍ほど増加したという。直近では700万人を突破したとも推算されているそうだ。

アウトドア人口の増加に伴い、カップ麺人気も比例して高まっている。ユッケジャンサバル麺は2011年、カップ麺市場でトップについて以来、継続して首位を守っており、キムチサバル麺も2020年基準で4位に名を連ねている(ニールセンコリア調べ)。

SNSイメージビッグデータ調査でも、アウトドアでよく食べるカップ麺はユッケジャンサバル麺、キムチサバル麺であることが明らかになっている。ソウル大学消費トレンド分析センターは、写真で日常消費パターンを分析する「Stockography」を活用し、SNSに過去2年間掲載された主要ラーメンブランドのイメージビッグデータを分析した結果、野外で撮られた写真で最も露出が多いカップ麺は農心製品だったと発表している。

農心の関係者は「市場の成長傾向が鈍化し、新製品が大量に出る中で、10年間大幅に成長したというのはそれだけ独歩的だという意味」と述べた。

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