“整形大国”韓国の美容トレンドに異変…「睡眠サプリ」売上が前年比300%超の理由

2025年12月24日 社会

「見せるため」のケアから離れ、内面と外見のバランスを整えながら“ありのままの自分”を目指す消費トレンドが、韓国のビューティー&ウェルネス産業の地図を塗り替えている。

【写真】手術中に死亡した海外セレブ…韓国整形の“危険な実態”

CJオリーブヤングは、今年から来年にかけてのKビューティー&ウェルネス産業を貫く中核キーワードとして「F.U.L.L.M.O.O.N(満月)」を選定し、計8つの詳細トレンドを盛り込んだ「2026トレンドキーワード」リポートを発表した。今回のキーワードは、満ちた満月のように日々の“密度”を高めたいという消費者の欲求を反映したものだという。

最も注目される変化は、「ウェルネス(Wellness)」の急浮上だ。アメリカ、イギリス、中国などでは、すでにウェルネスを日常の最優先事項として挙げている。これは、Kビューティーが単なる「塗る化粧品」を超え、健康的なライフスタイルを提案する段階へと入ったことを示唆する。

CJオリーブヤング
(画像=CJオリーブヤング)「F.U.L.L.M.O.O.N」

実際、オリーブヤングの購買データによると、15~24歳の「アーリーウェルネス(Early Wellness)」層が市場の“大口”として台頭している。この年齢層のウェルネス商品の購入は、2022年以降、毎年2桁成長を記録中だ。これまで中高年層の専売特許と見なされてきた健康管理が、20代前半のZ世代にまで広がっている。

彼らが求めるのは、苦痛を伴う管理ではなく、日常の中で楽しく健康を整える「ヘルシープレジャー(Healthy Pleasure)」だ。その流れを受け、カプセル型サプリに代わって、間食のように楽しめるゼリーやキャンディ類、あるいはドリンク形態の“ウェルネススナック”が人気を集めている。

「よく休むこと」への関心は、回復ケア市場の拡大にもつながった。今年、オリーブヤングにおける睡眠関連の健康食品の売上は、前年同期比で300%以上急増したという。メラトニン、GABA、ナイアシンなど、睡眠やストレスケアに役立つ成分が新たなベストセラーとして浮上している。

「ウェルネスルーティン」の日常化も目立つ。あえて時間を確保しなくても、洗う・塗るといったプロセスそのものを“休息”にしたいニーズが高まり、マグネシウムやビタミン配合のボディローションなど、生活に密着した製品が脚光を浴びている。メイク市場でも、肌コンディションまで考慮する「スキンケアリングメイク」が主流だ。美しくなるためのメイクを超え、高機能スキンケア成分を含むハイブリッド型のポイントメイク商品が消費者に選ばれているという。

こうした産業変化は、メディア業界の動きからも読み取れる。本紙『スポーツソウル』が今年初めて制定した「2025ウェルネスアワーズ」は、企業と消費者の高い関心の中で実施され、美容と健康を横断するウェルネス産業の現在地を示したとの評価を受けた。産業の境界が薄れ、「健康な暮らし」が重要な価値として浮上していることの裏付けだ。

このほかオリーブヤングは、世界の日常におけるKビューティー、施術とホームケアを組み合わせたプロセルフケア、Z世代が中心のラグジュアリービューティー、AI基盤の超パーソナライズドビューティーコンシェルジュなども、今後のトレンドとして提示している。

オリーブヤングの関係者は「Kビューティーとウェルネスが融合することで、個人の価値観と嗜好を反映した“超パーソナライズ”消費が深まっている」とし、「グローバルビューティープラットフォームとして変化するトレンドを先読みし、新たな顧客体験を提案していく」と述べた。

【写真】“整形怪物”の父親は故・元巨人投手

韓国で整形手術中に死亡した海外セレブ…韓国整形の“危険な実態”

【画像】元カレは日本人の韓国女性芸人、“整形手術後”のくっきり美貌

前へ

1 / 1

次へ

RELATION関連記事

RANKINGアクセスランキング

PHOTO写真

TOPIC「BTS」特集