日本のお菓子に“似ている”と指摘された韓国スナック菓子が海外で人気「K-POPの次はK-お菓子だ」

2021年06月08日 社会 #食品

韓流ブームで韓国商品に対する好感度が世界的に高まっているなか、韓国のお菓子にまで注目が集まっている。

韓国の製菓会社オリオンは6月8日、スナック菓子「コブッチップ」がオーストラリアを代表する小売チェーンストア「コールス」に入り、オーストラリア市場の攻略に乗り出したと発表した。

【注目】「コブッチップ」が日本のお菓子の“パクリ”と指摘されたワケ

コブッチップは2020年から世界13位の経済大国であるオーストラリアに進出するために、市場テストを実施した。オリオンは消費者の評価に基づいて、シドニー、メルボルン、ブリスベンなどオーストラリア全域442カ所に、コブッチップ販売店を拡大する計画だ。コールスの店舗だけでなく、オーストラリアの主要流通チャネルにも流通を拡張する方針だ。

オリオンは海外消費者の好みに合わせ、さまざまな味を通してコブッチップをグローバルブランドへと成長させている。中国では2018年、現地名「ランリゴラン」でマーラーエビ味、チョコチュロス味などを発売し、累計売上高は約700億ウォン(約70億円)を突破した。

コブッチップは、アメリカでもサンフランシスコやロサンゼルス、ニューヨーク、ハワイなどで販売店を展開している。2018年にはアメリカ最大の会員制倉庫型店である「コストコ」に入店した。

(画像提供=オリオン)スナック菓子「コブッチップ」

コブッチップは現在、アメリカ、カナダ、ドイツ、ニュージーランドなど15カ国の輸出国で3年間、年平均売上成長率2.2倍以上を記録し、累計売上高は250億ウォン(約25億円)を超えた。

オリオンの関係者は、「コブッチップの勢いが西側諸国でも拡大している。海外での発売ラブコールを継続的に受けいるだけに、品質をさらに高めて輸出国を増やし、韓国を代表する“K-お菓子”として位置づけたい」と述べた。

ロッテのチョコパイも人気、EU進出も可能に?

ロッテ製菓も「チョコパイ」を中心に海外輸出に拍車をかけている。

ロッテ製菓は、インド(2工場)、ロシア(1工場)、パキスタン(1工場)と、計4の工場を設けてチョコパイを生産している。チョコパイの海外販売実績は2017年660億ウォン(約66億円)から2019年930億ウォン(約93億円)、2020年1010億ウォン(約101億円)と伸びた。

2020年はインドで400億ウォン(約40億円)、ロシアで500億ウォン(約50億円)を売り上げた。

ロッテ製菓は世界70カ国に1000億ウォン(約100億円)相当のお菓子を輸出しているが、「ペペロ」の単一ブランドだけで350億ウォン(約35億円)相当を販売した。

去る5月、韓国食品医薬品安全処が加工された牛乳・卵・蜂蜜を含有した「複合食品」を、欧州連合(EU)27カ国に正式輸出できることになったと明らかにし、欧州市場の攻略も加速する見通しだ。

複合食品は、植物性材料にEU承認国の動物性(牛乳、卵、蜂蜜、水産物、食肉)加工製品を混合した菓子類などのこと。これまで加工された牛乳、卵、蜂蜜を含有した複合食品は家畜衛生と食品の安全性に対する厳しいEUの輸入条件を満たしていないとされ、輸出が難しかった。

進出が予想される品目は、牛乳、卵、蜂蜜が含有されたパン類では、オリオンとロッテの「カスタード」、ロッテの「モンセル」、オリオンの「フレッシュベリー」などだ。菓子類の中では、農心(ノンシム)の「はちみつクヮベギ」、ロッテの「チョコチップクッキー」と「マーガレット」、オリオンの「チクチョク」などが挙げられる。

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