V.Iが運営するクラブ「バーニングサン」との癒着を疑われている韓国警察が、内部にメスを入れる徹底的な捜査を行う意志を明らかにした。
クラブ従業員による顧客への暴行事件で表面化したバーニングサン騒動は現在、警察の暴力、薬物を利用した性暴力、薬物販売、警察との癒着、性接待疑惑にまで広がっている。特にBIGBANGのメンバーV.I(本名イ・スンヒョン)と、歌手チョン・ジュニョンのチャットルームでの会話内容は警察との癒着が疑われており、警察の捜査に対する不信を買っている。
それに対して、ミン・ガプリョン警察庁長をはじめとする捜査局の関係者は3月13日、ソウル西大門区の警察庁舎で異例の緊急記者懇談会を開き、警察の高位層まで関与しているのではないかという疑惑について、徹底的に捜査する意志を明らかにした。
ミン警察庁長は「警察の最高位層まで関与したという疑惑については、今進めている捜査だけでなく、監査官室による内部不正捜査など、監察力量を総動員して徹底的に捜査する。その過程で不正や犯罪が発見されれば、地位の上下を問わず、徹底的に断罪していく」と述べた。
先立って、問題となっているV.Iやチョン・ジュニョンのチャットルームを情報提供したパン・ジョンヒョン弁護士は、多くの番組に出演し、クラブ「バーニングサン」と警察の癒着関係について指摘した。
パン弁護士は匿名の情報提供を受けて、国民権益委員会に「チャットルームにおける性交渉盗撮対話内容」などを申告したのだが、そのなかには「警察との癒着関係を疑うことができる状況が多く含まれている」とし、「特に江南警察署長より高い役職との癒着状況も確認された」と、事実上ソウル警察庁長や警察庁長を取り上げたことで、大きな波紋を呼んだ。
さらにパン弁護士が国民権益委員会に情報提供したチャットルームのデータは、2015年から2016年の8カ月間にあった数万件に及んでおり、バーニングサン事件のほか、まだ報道されていない別の犯罪事件も含まれているとされ、今後さらに事態が深刻化する可能性も否めない。
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警察によると、チャットルームのデータには人物が特定されたり、具体的な犯罪事実が記録されたりしているわけではないが、2016年7月に「警察総長」という言葉が一度言及されているという。捜査局の関係者は、「当時(警察が)影響力を及ぼすほどの事件があったのかどうか、徹底的に確認する」と話した。
ミン警察庁長は「自分たちが行っていることの背後に誰かいるようなニュアンスの表現が出てくる。(警察官の)関与があったかどうかを徹底的に捜査し、まずは内部調査から行う」と付け加えた。警察はまず、それらの内容が含まれたチャットルームの参加者を相手に、具体的な内容を把握していく方針だ。
そんななか国民権益委員会は、今回の疑惑について、最高検察庁に直接捜査を依頼した。