一方、SKテレコムとSKハイニックスは、NTTグループが主管するグローバル次世代通信標準協議体である「IOWN Global Forum(アイオン・グローバル・フォーラム)」の会員会社としても活動する予定だ。「アイオン・グローバル・フォーラム」は、次世代通信技術研究開発および標準確立のためのフォーラムで、インテル、ソニーなどを含めた世界100余りのビッグ・テック企業、学校、研究所が参加している。
SKテレコムは「アイオン・グローバル・フォーラム」を通じて、NTTドコモと次世代伝送網技術を確保し、SKハイニックスは次世代半導体技術研究のための協力に乗り出す。
コンテンツウェーブが運営するオンライン動画サービス(OTT)「wavve」は、今回のNTTドコモとの協力をベースに、日本メディア市場進出のための活路開拓を開始する。
両社は、グローバルメディア市場を攻略するための戦略的投資とコンテンツ制作・流通分野での協力を推進することになり、今後、ドラマ、バラエティなど多数のオリジナルコンテンツを共同制作し、韓国と日本で独占提供するなど、両社のOTTサービスが協力できる案を議論している。これによってwavveは海外販路を開拓でき、NTTドコモは加入者増加が期待できる。
SKテレコムのユ・ヨンサン社長は、「今回のMOU(Memorandum of Understanding、M&Aを進める上で交わされる書面のひとつ)は、通信会社間のICT分野の全方位的協力という点で非常に重要な意味を持つ」とし、「NTTドコモと未来のICT分野での協力を通じて、グローバルICT革新を先導する実質的な成果を作っていく」と話した。
そしてNTTドコモの井伊基之社長は、「両社の技術力と事業経験ノウハウを通じて、グローバル市場で新しいサービスとビジネスを創出し、最先端のサービスで多くの顧客に感動を与えることができることを期待する」とし、「今後、両社の事業をさらに発展させていく」と伝えている。
■“週52時間勤務制”を導入した韓国。施行3カ月で働き方はどう変わった?