海外出張に行くと、たまに肩がすくむときがある。特にサッカーの現場に行くとなおさらだ。
韓国サッカーはまだ世界的に“アンダードッグ”の部類に入る。ソン・フンミンなどを除けば、認知度のある選手もあまりいない。当然韓国、そして韓国記者も大きな関心を受けられない場合が多い。
例えば、2014年ブラジルW杯前には韓国代表と同じグループに入ったベルギー代表をチェックすべく、ベルギー対チュニジアの国際親善試合を取材したことがあった。
しかし、当時はベルギー現地の報道陣はもちろん、関係者も韓国記者には限りなく無関心だった。あまりの冷たい雰囲気にむしろ萎縮した記憶がある。
あれから約8年が経ったが、韓国サッカーの地位は今も国際社会で大きく変化していない。ただ、異なる点があるとすれば、韓国という国のブランド価値や地位だ。それは、今年のカタールW杯の開会式だけを見ても十分にわかる。
カタール対エクアドルのW杯開幕戦を前に行われた開会式の主人公は、間違いなくBTS(防弾少年団)のJUNG KOOKだった。