チョ・ギュソン(ミッティラン)が韓国代表チームに復帰する。韓国サッカー協会は11月3日、11月のAマッチに臨む韓国代表のメンバーを発表した。そのリストにチョ・ギュソンの名前も含まれていた。
チョ・ギュソンの代表復帰は2024年3月以来、実に1年8カ月ぶり。当時、代表チームの暫定監督は現在の大田ハナシティズン監督であるファン・ソンホンだった。チョ・ギュソンにとって、ホン・ミョンボ監督のもとでA代表としてプレーするのは今回が初めてとなる。
この結果はある程度予想されていた。ホン・ミョンボ監督は10月にデンマークを訪れ、現地でチョ・ギュソンのプレーを直接視察していた。ちょうどそのタイミングで、チョ・ギュソンはゴールを決め、好調ぶりをアピールしていた。
ホン監督は10月の代表戦でもチョ・ギュソンの招集を検討したが、当時はコンディションが万全ではなかったため選外とした。それから1カ月が経ち、チョ・ギュソンは所属チームで出場時間を重ねながらコンディションを上げ、ほぼ100%の状態に戻りつつある。大きな問題もなく、ついに代表復帰が実現した。
チョ・ギュソンは2022年カタールW杯でガーナ戦2ゴールを決め、一躍スターになった選手だ。だが、2024年夏に膝の手術を受けた後、感染症の問題で2024~2025シーズンを丸々棒に振った。激しい痛みと不調の中で1年以上も試合に出場できないという不運に見舞われ、選手生命に関わる危機に立たされたが、それを乗り越えて復活を遂げた。
現在はミッティランの主力ストライカーとして復帰し、公式戦13試合で4得点を記録。かつてのコンディションを徐々に取り戻している。今回の代表復帰で、北中米ワールドカップ出場への道も再び見えてきた。カタールで最も輝いた男が、2度目のワールドカップを狙う。
チョ・ギュソンが加わることで、韓国代表の攻撃陣はさらに多彩になる。キャプテンのソン・フンミン(LAFC)、オ・ヒョンギュ(ヘンク)、そしてチョ・ギュソンはそれぞれ異なるタイプのストライカーだ。チョ・ギュソンは身長189センチの高さを生かしたポストプレーが持ち味で、クロス攻撃のバリエーションを広げられるため、ホン・ミョンボ監督にとっても嬉しい戦力となる。ソン・フンミンとオ・ヒョンギュも所属チームで好調を維持している。
韓国代表は11月14日に大田(テジョン)でボリビア、11月18日にソウルでガーナと対戦する。この2連戦は、新戦力チョ・ギュソンが既存メンバーとどれほど連携を深められるかを確認する重要な舞台になる見込みだ。代表チームにとっても、チョ・ギュソン本人にとっても意義の大きい試合となる。
また、イングランド・チャンピオンシップで活躍するヤン・ミンヒョク、フランスでプレーするクォン・ヒョッギュも代表メンバーに選ばれた。
◆11月Aマッチ2連戦・韓国代表メンバー
GK:キム・スンギュ(FC東京)、チョ・ヒョヌ(蔚山HD)、ソン・ボムグン(全北現代)
DF:キム・ミンジェ(バイエルン・ミュンヘン)、チョ・ユミン(シャルジャ)、イ・ハンボム(ミッティラン)、パク・ジンソプ(全北現代)、キム・テヒョン(鹿島アントラーズ)、イ・ミョンジェ、キム・ムンファン(以上、大田ハナ)、イ・テソク(オーストリア・ウィーン)、ソル・ヨンウ(ツルヴェナ・ズヴェズダ)
MF:ウォン・ドゥジェ(コルファカン)、ペク・スンホ(バーミンガム・シティ)、イェンス・カストロップ(ボルシアMG)、イ・ジェソン(マインツ)、イ・ガンイン(パリ・サンジェルマン)、ファン・インボム(フェイエノールト)、ファン・ヒチャン(ウルヴァーハンプトン)、キム・ジンギュ(全北現代)、ヤン・ミンヒョク(ポーツマス)、オム・ジソン(スウォンジー・シティ)、イ・ドンギョン(蔚山HD)、クォン・ヒョッギュ(FCナント)
FW:オ・ヒョンギュ(KRCヘンク)、ソン・フンミン(LAFC)、チョ・ギュソン(ミッティラン)
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