韓国歌手のひき逃げ事故の“被害者”であるタクシー運転手が嘆願書を提出した。同時に、ファンによる「善処嘆願書」が大量に追加され、裁判を覆すことができるかに注目が集まっている。
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8月8日、法曹界によると、トロット歌手キム・ホジュン（32）のひき逃げ事故に遭ったタクシー運転手A氏が前日の7日、キム・ホジュンの事件を審理するソウル中央地裁刑事26単独に「キム・ホジュンの善処を願う」という内容の嘆願書を提出したという。
また、キム・ホジュンの弁護人はA氏の嘆願書とともに、キム・ホジュンのファンによる嘆願書1500枚も同時に裁判所へ提出したという。
これに先立ち、キム・ホジュンは去る5月9日23時40分頃、ソウル江南（カンナム）区・狎鴎亭洞（アックジョンドン）の道路で、対向車線のタクシーに衝突する事故を起こした後、逃走した疑惑（道路交通法上の事故後未措置）を受けた。
キム・ホジュンは事故を起こした後、京畿道（キョンギド）のとあるホテルに宿泊。そして、事故発生から17時間後の10日16時30分頃、警察に出頭した。
だが、事故発生から3時間後、キム・ホジュンのマネージャーがキム・ホジュンの服装で警察に出頭し、自身が事故を起こしたと虚偽の供述を行っていたことがわかった。
また、所属事務所THINKエンターテインメントのチョン本部長が、キム・ホジュンが運転していた車のブラックボックスからメモリーカードを除去するなど、組織的に犯罪を隠蔽しようとした情況も明らかになった。
この期間、キム・ホジュンは事故発生直後の11日と12日に高陽（コヤン）、さらには事故発覚後の18日と19日に昌原（チャンウォン）で、「TVAROTTI CLASSIC ARENA TOUR 2024」公演を強行開催していた。
キム・ホジュンは当初、自身の飲酒運転を否定していたが、騒動が大きくなると最終的に事実を認めた。その後、5月24日に拘束され、現在は裁判を受けている。
ただ、キム・ホジュンが事故直後に逃走したため、運転当時に血中アルコール濃度が0.03％だったことを証明することが難しく、起訴段階で飲酒運転の疑いは除外された。
裁判にかけられたキム・ホジュンは7月10日、ソウル中央地裁刑事26単独（チェ・ミンヘ判事）で行われた特定犯罪加重処罰法上の危険運転致傷・逃走致傷などの疑惑事件に関する初公判に出席した。当時、ARISS（キム・ホジュンのファンネーム）は裁判前、キム・ホジュンへの善処を訴える100件超えの嘆願書を裁判部に提出した。
この公判で、キム・ホジュン側は「まだ記録を閲覧・コピーできていない。次の期日までに（容疑に関する立場を）明らかにする」と伝えた。
ただし、キム・ホジュンの飲酒ひき逃げ事故隠蔽に関与した疑惑でともに起訴された所属事務所のイ・グァンドク代表、チョン本部長、マネージャーのチャン氏の弁護人は、「公訴事実をすべて認める」と明らかにしている。
なお、キム・ホジュンの2回目の公判は来る8月19日に行われる予定だ。
◇キム・ホジュン プロフィール
1991年10月2日生まれ。韓国・蔚山出身。身長173cm。2013年3月にデジタルシングル『私の人よ』（原題）でデビュー。2020年のオーディション番組『明日はミスター・トロット』に出演して4位（優勝者はイム・ヨンウン）となり、人気を獲得。その後、『リクエスト曲を歌います、愛のコールセンター』などでも抜群の歌唱力を証明した。2024年5月9日深夜、ソウル市内で対向車線のタクシーに衝突して逃走するひき逃げ事故を起こし、同月24日に拘束された。現在は特定犯罪加重処罰法上の危険運転致傷・逃走致傷などの容疑で裁判にかけられている。
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