BTS、栄光の裏の「スキャンダル10年史」…警察沙汰に熱愛説、“原爆Tシャツ”まで

2023年06月13日 話題 #BTS

世界的な人気グループへと成長したBTS(防弾少年団)がデビュー10周年を迎えた。

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韓国ソウルの名所が紫色にライトアップされ、BTSのデビュー10周年を祝う雰囲気が最高潮に達している。

BTSはこの10年、中小芸能事務所から出発したアイドルグループとしては異例の成功を成し遂げており、その裏にはメンバーたちの血のにじむ努力があった。ただ輝かしい成果の陰に、少なくないトラブルやスキャンダルがあったことも事実だ。

ここではBTSの10年間にわたる“スキャンダル史”を追ってみたい。

JUNG KOOKが警察に立件!

「BTSの“末っ子”、JUNG KOOKが警察に立件された」。その驚きのニュースが飛び込んできたのは、2019年11月8日のことだ。

JUNG KOOK

ソウル龍山(ヨンサン)警察署は同年11月8日、JUNG KOOKを道路交通法違反、および交通事故処理特例法違反の疑いで立件したと明らかにした。

JUNG KOOKが同年10月末、ソウル龍山区で自動車を運転中にタクシーと衝突する事故を起こしたのだ。“一発アウト”といえる飲酒状態ではなかったものの、この事故によってJUNG KOOKとタクシー運転士は打撲傷を負って病院で治療を受けたとされた。

所属事務所のBig Hitエンターテインメント(当時)は、「JUNG KOOKは事故直後、本人が道路交通法に違反したことを認め、適法な手続きに基づいて現場処理、および警察署の供述を進め、その後、被害者と円満に合意を完了した」とし、「被害者の方に改めてお詫び申し上げ、ファンの皆様にご心配をおかけした点についてもお詫び申し上げる」と公式立場を発表した。

警察に立件されたJUNG KOOKだったが、ソウル西部地検は翌2020年1月23日、「道路交通法および交通事故処理特例法違反などの疑いで立件されたJUNG KOOKについて、起訴猶予処分(不起訴処分)を下した」と明かした。

検察関係者は「JUNG KOOKが事故直後に合意したという事情、そして検察市民委員会から出た意見などを総合的に考慮した」と説明した。前科がつかず、ほっとしたファンも少なくなかったことだろう。

ただJUNG KOOKは、新型コロナのパンデミックによって韓国で“社会的距離確保”(外出制限など)が実践されていた2020年4月25日、ASTROのチャ・ウヌ、NCTのジェヒョン、SEVENTEENのミンギュらと梨泰院(イテウォン)を訪問していたことが明らかとなり、批判を浴びたことも。

Big Hitエンターテインメントは同年5月18日に公式立場を発表し、JUNG KOOKの梨泰院訪問を認め、「現在アーティスト本人も社会的距離確保に対する全社会的な努力に忠実に賛同できなかった点を深く反省している」と謝罪した。

JUNG KOOK自身もラジオ番組で「自分自身について、いろいろ振り返りながら感じたことが多かった。これからは、いつどこでも瞬間的に深く考え、行動するJUNG KOOKになるようにしたい」と頭を下げている。

そんなJUNG KOOKと同じボーカルラインのJIMINには、自宅マンションを差し押さえられるトラブルがあった。

JIMIN

2022年4月、とある韓国メディアが「BTSのJIMINが健康保険料を滞納、去る1月25日に国民健康保険公団側がJIMINの所有する漢南洞(ハンナムドン)のマンションを差し押さえた。JIMINは4回の差押登記が発送された後になって、健康保険料を弁済した」と報じた。

要するに、健康保険料を滞納し続けたため、マンションを差し押さえられたわけだ。トップアイドルの自宅が差し押さえられるという事件は、ほとんど聞いたことがない。

所属事務所BIGHIT MUSICは、これと関連して「本件はアーティストの宿舎に到着した郵便物を会社が一次的に受け取り、アーティストに伝達する過程で一部の郵便物に対する錯誤で欠落が発生した」と説明。

事務所側は「JIMINは昨年末から進行された海外スケジュールや長期休暇、その後の海外スケジュールなどで延滞の事実などを認知できず、これを確認して直ちに滞納額を全額納付し、現在は本事案が終結した状態だ。過失によりアーティストやファンの皆さんに心配をおかけした点、謝罪申し上げる」と公式立場を明らかにした。

本当に単純なミスだったともいえるが、成人であり、滞納した張本人として一定の批判を受けることとなった。JIMIN本人も後日、「この間、僕の未熟さのせいで心配をおかけして、申し訳ない気持ちだ。今後は心配させることがないように、より成熟した自分になれるよう努力する」と謝った。

女性嫌悪?曲トラブル

メッセージ性の強い曲で人気を博してきたグループだけに、曲関連のトラブルもあった。

リーダーのRMで思い出されるのは、2015年頃からいくつかの歌詞が女性嫌悪のニュアンスを含んでいるという指摘だった。RMのパートに、特にそのニュアンスが強いという声が上がった。

RM

RMが歌う「食べ物を目で食べるのか、女の子みたいに」(『Could you turn off your cell phone』)、「男はタバコを、女は浮気する時」(『BTS Cypher PT.3 : Killer』)、「○させる女たちの服装」(『War of Hormone』)といった歌詞が議論となった。

所属事務所のBig Hitエンターテインメントは2016年7月6日、関連した公式立場を発表し、「2015年末からBTSの歌詞内に女性嫌悪議論があったことを認識し、歌詞を再び検討した。その結果、内容の一部が創作意図とは関係なく、女性卑下に対する誤解の余地がありえ、それによって多くの方々に不便を与えうるという点を知ることとなった」と伝えた。

そして「BTSの歌詞とSNSコンテンツで不便を感じられたすべての方々を、とても申し訳なく思う。今後、創作活動に持続的に参考する」と伝えた。

ただSUGAの曲と関連した議論のほうが、ストレートに不味かった。SUGAが「Agust D」名義で発表した2作目のミックステープ『D-2』に収録された『What do you think?』という曲が問題となった。

SUGA

同曲の曲の出だしに入った“声”が議論を呼んだ。その声の主は、アメリカの新宗教(カルト)の教祖、ジム・ジョーンズ。ジム・ジョーンズは1977年、信者たちを移住させた南米ガイアナに「ジョーンズタウン」という村を作り、強制労働や虐待に加担。そして翌年、子供を含む約900人に服毒自殺を指示した「ジョーンズタウン大虐殺事件」を起こしている人物だ。

そんな大問題の人物の声を曲に入れてしまったのだから、問題は深刻だった。所属事務所は2020年5月末、公式立場を発表して「内部のプロセスによって内容の適正性を確認する手続きを行ったが、選定および検収の過程で不適切なサンプルであることを認識できず、曲に含めた」と説明した。

続けて「今回の場合は事前に認知できず、それに関する歴史的・社会的状況に対する理解も足りなかった」とし、「これによって傷ついたり、不快を感じたりした方々にお詫び申し上げる。問題点を確認した直後、該当部分を直ちに削除して再発表した。アーティスト本人も、思いがけないところで問題が発生したことに当惑しており、深い責任感を感じている」と伝えた。

スキャンダルといえば熱愛説…結婚説まで?

スキャンダル史となれば、熱愛説に触れないわけにはいかないだろう。実際にここ数年、BTSメンバーには様々な熱愛説が浮上した。

まず2021年10月には、Vにホテルリゾート「PARADISE」グループのチョン・ピルリプ会長の娘Aさんと交際中との熱愛説が提起された。

V

その根拠として、同年10月13日にソウル江南(カンナム)で行われた「KIAF 2021 VVIP」プレビューイベントに、Vがチョン・ピルリプ会長の夫人であるチェ・ユンジョン理事長と訪れ、その場にチョン会長の娘であるAさんが同席したと主張した。

実際にVが展示会を観覧する姿は、現場にいた多数の目撃証言があった。マスク姿のVが作品を観覧する姿がSNSに掲載されたりもした。

だがBIGHIT MUSICは、複数の韓国メディアに「VとAさんの家族は知人という関係」と立場を伝え、熱愛説をはっきりと否定した。

その2カ月後の2021年12月には、JUNG KOOKと女優イ・ユビに熱愛説が浮上。とあるユーチューバーが提起したもので、2人が2018年に知り合い、最近になって恋愛するようになったと主張した。

その根拠は、2人がカップルブレスレット、カップル絵文字などを使って“ラブスタグラム(ラブ+インスタグラム)”をしていること、またJUNG KOOKの兄とイ・ユビの弟の親睦などだった。

(写真提供=OSEN)JUNG KOOK(左)とイ・ユビ

しかし熱愛説浮上後、すぐにBIGHIT MUSICとイ・ユビの所属事務所が「熱愛説は事実無根」と立場を伝えたことで、疑惑は消え去った。他事務所と足並みを揃えた素早い対応だった。

また、2022年6月24日にはリーダーRMの熱愛説、細かくいえば“結婚説”が浮上。同日、とあるオンラインコミュニティに、BTSのRMが名門大学出身の一般女性と結婚するという文章が投稿された。文章の作成者は、「RMとガールフレンドはBTSのファンミーティングで出会った」などとし、知人が送ったというメッセージも公開した。

しかしBIGHIT MUSICは「RMの結婚説は事実無根だ。当社は悪質なYouTubeコンテンツに対して継続的に対応している」と早々に対処した。

基本的にBTSメンバーに熱愛説が浮上したとき、所属事務所は即日といっていいほどの素早さで疑惑を否定してきた。

ただ、今年5月にも大きな注目を集めたVとBLACKPINK・ジェニーの熱愛説についてだけは、1年以上も何ら立場を発表していない。

初めて2人の熱愛説が提起された昨年5月はもちろん、今年5月18日にVとジェニーと見られる男女がパリで“手つなぎデート”している動画が拡散され、再び熱愛説が注目されたが頑なに沈黙を守り続けている。

日本で大問題になった“原爆Tシャツ”

最後に、日本で大きな話題になった“原爆Tシャツ”議論についても触れないわけにはいかないだろう。

2018年11月、JIMINが日本に投下された原爆が描かれたTシャツを着用している写真がSNSなどで拡散されて大きな議論となり、その余波でBTSが予定されていた『ミュージックステーション』の出演を見送ることになったのだ。

当時、テレビ朝日は公式サイトに「所属レコード会社と協議を進めてきたが、当社として総合的に判断した結果、残念ながら今回はご出演を見送ることとなった」と伝えた。

この議論、韓国では“原爆Tシャツ”ではなく、「光復節Tシャツ」(光復節=日本の植民地支配から解放された1945年8月15日を祝う日)なので問題がないとの声も多かった。

BTS

まさに日韓で意見が分かれる議論となったため、BTSと所属事務所は慎重な対処を見せた。

Big Hitエンターテインメントは同年11月13日、「衣装そのものは原爆被害者の方々を傷つける目的で制作されたものではなかったと確認できた」としつつも、「当社が事前に十分な検収をできず、当社のアーティストが着用したことによって原爆被害者の方々に意図していなかった傷を与えてしまったことはもちろん、当社のアーティストが原爆イメージと関係しているかのような姿によって不快感を与えてしまったことについて、心から謝罪を申し上げる」と謝罪した。

事務所の早急な対応は、韓国で“大人の対応”と評価されたりもした。

いずれにしても、こうしてBTSの10年間を振り返ってみると、それほど大きなスキャンダルがあったわけではないということに気付かされる。10年、7人ともなれば、もっと特大スキャンダルがあってもおかしくなさそうだが…。

BTSのスキャンダル史こそ、彼らの優れた人間性を証明しているのかもしれない。

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