KARAク・ハラさんも、“リベンジポルノ”を暴露した勇気ある韓国女性たち…惨たらしい仕打ちとは

2024年07月24日 話題

男女の関係は、何故かくも難しいのだろうか。一時は愛した相手だったが、酷い悪縁になってしまうことも少なくない。

【画像】ク・ハラさんが残した日記に専門家が絶句した理由

スマートフォンなどが発展した現代においては、リベンジポルノによる脅迫被害を受けることも珍しくなくなってしまった。

しかし、ただ怯えているわけにはいかない。韓国芸能界には、リベンジポルノ脅迫を暴露した勇気ある女性たちがいる。

ク・ハラさん

「リベンジポルノ」とは、当事者の同意なしに性的映像を流布することを指す。主に恋人同士で撮った情事の映像を、復讐や脅迫の武器として使うケースが多い。密かに撮った場合であろうとなかろうと、当事者が知らないうちに流布すれば、性暴力犯罪の処罰などに関する特例法で処罰される。

日本でも愛されたガールズグループKARAのク・ハラさんも被害者だった。

ク・ハラ
(写真提供=OSEN)ク・ハラさん

2018年9月、彼女はソウル・江南(カンナム)区の自宅で、当時恋人だったチェ氏と争ったあと、“動画”で脅された。チェ氏はク・ハラさんに映像を見せながら、「メディアに情報を提供する」と脅迫。この発言にク・ハラさんは、エレベーターの前でチェ氏にひざまずいて動画を流布しないでほしいと頼んだという。この事件は当初、恋人間の“夜明けのひと悶着”と見られていた。しかし、実状はおぞましいものだった。

ク・ハラさんは、恋人ともみ合いになった暴行に対する罪の償いを受けるため、リベンジポルノを予告したチェ氏を許さないことに。愛した人に対する裏切られた気持ちよりも、女性芸能人として残りの人生を台無しにされたくない切実さの方が大きかったのだ。

結局、ク・ハラさんは自身がリベンジポルノによる脅迫を受けたという事実を公開し、チェ氏を性暴力犯罪の処罰などに関する特例法違反、脅迫および強要の疑いで告訴。一方、チェ氏側は性暴力犯罪や傷害など、他のすべての検察の公訴事実を否定し、器物損壊容疑に関してのみ容疑を認めた。

結局、チェ氏は控訴審を経て懲役1年の実刑を受けたのだが、すでにク・ハラさんは自らこの世を去ったあとだった。加害者の実刑宣告さえも見られないまま、2019年11月24日に亡くなり、多くの人々に悲しさをもたらした。しかし今年、ク・ハラさんが韓国芸能界を騒がせた「バーニングサン事件」で助力していたことが判明し、再び注目を集めることとなった。

2019年、バーニングサン事件を大々的に報道したメディア記者は、ク・ハラさんから先に連絡があり、デビュー当初から友人だった歌手チョン・ジュニョンと、グループチャットのメンバーだったチェ・ジョンフンを媒介に、バーニングサン事件の取材に役立ったと告白。「ク・ハラさんはとても勇気のある女性だった。私に話してくれた時、“私もリベンジポルノの被害者じゃないですか”と言っていた」と明らかにした。

ツヤン

1000万人超の登録者を誇る女性ユーチューバーのツヤンは、今年7月11日未明にリベンジポルノ被害を告白した。

ツヤン
(写真提供=OSEN)ツヤン

当時、自身のチャンネルで、元恋人で元所属事務所の代表だったA氏から、4年間も暴行を受け、数億ウォン(数千万円)を恐喝されたと暴露したのだ。「顔は目立つからと体を殴られた」と主張したツヤン。実際に過去のユーチューブ映像では、暴行によるものや防御痕と見られる腕の“あざ”が確認できる。

ツヤンが2019年に個人配信を始めた直後から、なんと4年間にわたり収益を搾取され、深刻な暴行によって傷、防御痕が生じたものと分析される。彼女の法律代理人を務めるキム・テヨン弁護士、キム・ギベク弁護士の両者も、A氏の暴行証拠写真と脅迫メッセージ、録音記録など各種資料を公開し、「ツヤンが受け取れなかった精算金は少なくとも40億ウォン(約4億5000万円)」と主張。

さらに、ツヤンはライブ配信を開始する以前、休学時に出会った彼氏のA氏が、暴力的な一面を見せたことで別れようと言ったが、むしろリベンジポルノの脅迫を受け、A氏が働く店で働いたとも告白。当時稼いだお金はA氏がすべて持っていったと明らかにした。このことを暴露するとツヤンを脅迫したユーチューバーたちが現在、相次いで奈落に落とされている。

そしてツヤン側は、「A氏を性的暴行、常習的な暴行・傷害、恐喝(未遂含む)、強要(未遂含む)、通信媒体利用淫乱(いわゆるリベンジポルノ)などの疑いで刑事告訴を進めたが、その過程でA氏が“極端な選択”で亡くなったことにより、刑事告訴は不送致、公訴権なしで終結した」と発表。ただ、検察はツヤンを脅迫したり、脅迫に加担したという容疑を受けているユーチューバーに対する告発を受けており、現在も深く調査中だ。

ナンシー・ラン

ク・ハラさんが見せた勇気は、別の被害者にも波及した。

2018年10月、歌手のナンシー・ランは「家庭内暴力で離婚まで決心した悲惨な状況だ。夫からリベンジポルノの脅迫まで受けている。私にこんなことが起こるとは想像もできなかった。夫に対する真実が徐々に明らかになり、素顔が明らかになる度に暴力性が強くなった」と打ち明けたのだ。

先立って2017年12月、彼女は「ウィハンコレクションのワン・ジンジン会長と結婚した」として突然の結婚を知らせた。ところが、夫となったワン・ジンジンは特殊強盗・強姦疑惑により計12年間も服役し、2013年に出所したあとも電子足輪をつけていると知られ、ファンの憂慮を買った。

ナンシー・ラン
(写真提供=OSEN)ナンシー・ラン

当時、ナンシー・ランは「ワン・ジンジンは一緒にいたいパートナーだと思う。憶測、過去はすべて知っている。それでも愛している」と感情に訴えた。そのため、2人はワン・ジンジンと事実婚関係だと主張する人物を誣告(ぶこく)罪で告訴し、警察署に同伴出席したほどだ。その後も「悪質コメントに対するサイバー捜査を正式に依頼する」とし、SNSを通じて変わらない夫婦愛を誇示した。

しかし、ワン・ジンジンは結婚後も詐欺罪で訴えられ、結婚生活の途中には警察が出動するほど激しい夫婦喧嘩をしたという。結局ワン・ジンジンは2018年10月に“極端な選択”を試みて救急室に運ばれ、ナンシー・ランは離婚を宣言。結婚して1年も経たないうちに世間を騒がせ、ナンシー・ランは消せない傷を負ってしまった。

ソ・ミンジェ

一時は恋人同士だった歌手のナム・テヒョンとインフルエンサーのソ・ミンジェは、違法薬物騒動に続いてリベンジポルノ疑惑にも包まれた“元”カップルだ。

ナム・テヒョンが懲役1年、執行猶予2年、ソ・ミンジェが懲役10カ月、執行猶予2年を宣告され、番組などではリハビリセンターで違法薬物の治療中の様子を公開したりもした。

このまま更生の道を歩むかと思われた2人だったが、リベンジポルノで再び世間を騒がせてしまったのだ。

ソ・ミンジェ
(写真=ソ・ミンジェInstagram)

ソ・ミンジェは最近、SNSで元恋人からリベンジポルノ脅迫を受けたと暴露。相手が誰なのかは具体的に明かさなかったが、ともに薬物を使用したナム・テヒョンとの過去が知られているだけに、一部では“公然の秘密”となっていた。

一方、ナム・テヒョンはデート暴力、リベンジポルノ脅迫疑惑に対して、「現在公開されている文章の内容は、2~3年前の恋人関係時にあった私的なことだ。だれがもっと悪かったかなどではなく、お互い頻繁に争っていた。その過程で、僕が一方的に暴力を振るったことは誓ってない」と反論したのだった。

この釈明を受け、ソ・ミンジェは「私はナム・テヒョンがリベンジポルノ脅迫で送ってきた携帯メールと映像のキャプチャー、暴行した当時の目撃者と病院の診断書を全て持っている」と反撃。そして「傷を負わせた相手に、“怒りをなくして楽になれ”という言葉をどのような心境で言えるのか気になるだけだ。また、これまで私にしてきたナム・テヒョンの悪業を考えると、私の幸せを祈るという言葉に本気とは全くなさそうだ」と対抗した。

(記事提供=OSEN)

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