“NewJeansの母親”と呼ばれるADORのミン・ヒジン代表が、韓国最大の芸能事務所で親会社であるHYBEに謝罪を要求した。
【写真】記者会見のミン・ヒジン代表、カーディガンは日本のブランド！
ミン・ヒジン代表は5月31日午後、ソウル鍾路（ジョンロ）の韓国プレスセンターで、同日に開かれたADOR臨時株主総会に関連した緊急記者会見を開いた。
ミン・ヒジン代表は「今回は勝訴して挨拶を差し上げることになり気持ちが軽い。今日、記者会見をすることになった理由は様々にあるが、ひとまず私たちの状況、私の考えを申し上げるのが良いと思い、記者会見をすることになった」と話を切り出した。
先立って5月30日午後、ソウル中央地裁・民事合議50部は、ミン・ヒジン代表がHYBEを相手に提起した議決権行使禁止の仮処分申請を認めた。
これによってHYBEは、本日（5月31日）開かれたADOR臨時株主総会で出されたミン・ヒジン代表の解任案に対して、賛成の議決権を行使できなくなった。ミン・ヒジン代表は解任されることなく、当面代表の座を確保できることになった。
ただし、ADORの持分80％を保有しているHYBEは、臨時株主総会でミン・ヒジン側のシン副代表とキム理事を解任し、自社内部の役員3人をADORの新しい社内理事に選任。ミン・ヒジン側は「他の2人の理事も解任されてはならない」と声を高めたが、結局のところ阻止できなかった。これでADORの理事会は、1対3の構図でHYBE側に移ることになった。
その後に開かれた緊急記者会見でミン・ヒジン代表は、「先に挨拶をしたい。私の人生であまりにも大変なことでもあり、二度と経験したくないことでもあった。私にとっては大変な時間だったが、とにかく、とても感謝したい方々が多くて、私がその方々に感謝の挨拶をしたい。私の知り合いや応援してくださった方々、周りの方々よりも、私のことを知らないのに、見ず知らずの私を応援してくださって感謝する。もちろん良い話ばかりではないが、この感謝をどう表現すればいいかわからない」と述べ、涙を見せた。
ミン・ヒジン代表は「私がHYBEの子会社の社長でもあるが、私の第一の身分はADORの代表取締役だ。ところがADORの代表取締役としての役割が、子会社社長の役割と利害衝突するときがある。“ADORの背任”という話をするとき、どうやってADORの背任になるのかと思った。私の第一の本分は、ADOR代表としての役割遂行だ。解決しなければならない宿題がたくさん残っているので、そのような部分に対する私の計画を申し上げる」と話した。
彼女は「私が申し上げたいことは、個人的には濡れ衣を晴らしたので、かなり身軽になった。本当に罪があるかないかは別として、誰かが問題提起することになれば、相手は当然罪人になるしかない。それは望ましくない状況だと思って、仮処分申請をしたのだ。それが認められたので、個人的には実は大きな荷物を下ろしたという気がする。しきりに誤解したり、変に考えたりする方々もいるようだが、職位に対する欲、お金に対する欲自体がこの紛争の要因ではなかった」と説明した。
さらに「個人的な濡れ衣が晴れた状況で、もう少し自由な選択ができるが、私が望む部分は、NewJeansというチームで、私が成し遂げたかった、メンバーと成し遂げたかったビジョンを叶えたいという希望がとても大きい。私は正直に言って、お金と交換しようと思えばできる。それよりも私たちが一緒に挑戦しようとしたビジョンは、私たちにとってもっと大きい」と明らかにした。
また、「ビジョンが崩れる恐れがあるということ自体があまりにも大きな苦痛だ。経済的にも大きな被害だと思う。東京ドームを6月に準備していて、来年はワールドツアーを準備していた。トラックリスト確保のために、年末にはアルバムを準備していた。1カ月余りの紛争のために混乱した」と吐露した。
続いて「私はNewJeansとやることにした一連の計画を遂行させてほしいという話をしたい。私もたくさん傷ついたし、彼らもたくさん傷ついたと思う。自分のスタイルでいえば、このまますべてをゼロに戻して仕事をしたい」と話した。
ミン・ヒジン代表は「裏切りという表現は、信頼が崩れたという意味ではないか。審議は一人では破れない。とても感情的な単語だ。会社は親睦のために通う集団ではないと考え、経営者は数字で証明しなければならないと考える。それが裏切られた気持ちの尺度にならなければならないのではないか。私がADORで2年間に出した収益が、トップボーイズバンドが5～7年間に出したような成果だ。それをガールズグループとして2年で出したのだ。 そのような成果を出した子会社社長に、裏切りという表現が正しいのかと思う」と強調した。
ミン・ヒジン代表は「前回の記者会見では怒りがこみ上げてきて、暴言をたくさん吐いた。でも私が普段から暴言を吐くと思うか。経営と投資はまったく違う概念だ。投資M&Aは、ひとつの会社を経営する本質とは違う話のようだ。私が記者会見で申し上げたことは、私は投資に興味がない。それは門外漢であり、私は個人的には経営の素質があると思う」と話した。
また、「実はエンタメ業は、人の心を動かして心で仕事をすることだ。それが大変な不確定要素だ。狂った産業と表現されるが、極端に表現すれば、クソをしても買ってくれるのだ。狂った消費者たちなのだ。それで成長が急速であることでもあるが、リスクもそれだけ大きい。それで私はエンタメ業に、ものすごいノウハウがなければならないと思った。だからプロデュースと経営は、分離してはならないと思う」と持論を展開した。
「HYBEに和解を提案するのか」という質問には、「そうだ。私が喧嘩を起こしたのではない。経営権は私にあるというが、私が何をしようとしても、HYBEが決めればいい。私は自分が先に裏切られたと思った。それで私はHYBEと妥協しなければならなかったが、子会社に何の力があるのか。HYBEとどんな話をすれば、鼻であしらわれないかと思った。交渉のテーブルにさえ、上がることができない。私がなぜ“ウンタ（隠れたいじめ）”という表現を使ったかというと、むしろ“いじめ（ワンタ）”のように露骨にされれば、言葉にもできるが、ひそかにやられているようだった。これがあまりにも長く続くので、それでHYBEとの信頼が崩れたと自ら判断したのだ。だからHYBEにも聞きたい。そんなに心配だったなら、私を呼んで聞いてみればいい。私はそのような考えだ」と明らかにした。
ミン・ヒジン代表は「NewJeansとの1年プランはそのままやりたい。それは誰にも損ではない。感情的な傷は、すでにお互いたくさんついている。うんざりするほど戦ったのだから、そのような部分は寛大な人のように終わらせて、次のチャプターに移りたい」と伝えた。
■NewJeansファン一同、声明文を発表「力で対抗して阻止する」
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