韓国では今、トップスターのギャラの高騰により産業全体が悪循環に陥っている。そんな状況に対して、プレッシャーや責任感を伝えたスターたちの言葉に注目が集まっている。
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3月14日、あるYouTubeチャンネルに出演した女優のハン・ジミンは、主演を務めることに対しての負担を吐露した。この映像で、主人公を演じる負担について尋ねられたハン・ジミンは、「充分な待遇を受ければ、やらなければならない。避けたなら、その場にいられない」と語ったのだ。
続いて、「どんな仕事でも、大変ではない仕事はない。顔が知られて不便だが、反対に知られてこそ愛される職業だ」とし、「仕事の重さほど耐えなければならないのは、何事にもつきまとうことだ。主人公なので大変というよりは、大変でなければならない席」と、負担が原動力になるという所信を伝えた。
また、出演映画『破墓』(原題)が大ヒット中の女優キム・ゴウンも最近、あるYouTubeチャンネルで自身が立っているポジションについて言及したことがある。
キム・ゴウンは「作品が大きくヒットした時は嬉しく動揺しないが、うまくいかなかった場合はとても悲しくて不安になることはある」と話し始めた。続けて、「受け取るギャラに対する一抹の良心と責任感だと考える。冗談で“もらった額だけ払わないと”と言うのは、本当に本気だ」と話した。
そして、「大衆文化芸術は、誰も見てくれなければ意味がない。できるだけ多くの方々に見てもらいたいし、悪口を言われるとしても、むしろ見てから悪口を言ってほしい」と発言して注目を集めた。
チャン・ナラもキム・ゴウンと類似の発言をしている。彼女は過去、あるバラエティ番組に出演した際、ドラマの共演者に撮影の裏側を明かされた。
「チャン・ナラは感情的なシーンを撮影する時、食事も喉を通らないご飯もよく食べられない」と言われたチャン・ナラは、20年近く役者業をしていても治らないという。
特に、「皆がそうだが、いつも心の中で“必ず食事代は働かなければならない、責任を果たさなければならない”と考える」として、「私をキャスティングすることで期待することがあるだろう。それを必ずやり遂げなければならないのに、できないかもしれないといつも焦っている。しかし、結局はうまくやらなければならない」と打ち明けた。
最近、韓国ドラマ界ではトップスターの1話当たりのギャラが、1億円を超えることは珍しくない時代に突入した。そのため、製作会社協会が「自助策を探さなければならない」と解決策を探している。
「大いなる力には、大いなる責任が伴う」
渦中の主演俳優たちにとってもプレッシャーであることは間違いないようだ。
(記事提供=OSEN)
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