視聴者がデビュー組を投票で選ぶオーディション番組『PRODUCE 101』シリーズの“八百長”の被害者が、当時の心境を告白した。
YouTubeチャンネル「チェミロweb」には2月21日、「参加者以外立ち入り禁止。サバイバルリアル後期部屋」というタイトルの動画が公開された。
この動画には、IZ*ONEを生んだ『PRODUCE 48』出身のイ・カウンをはじめ、『PRODUCE X 101』出身であるGHOST9のイ・ジヌ、『STREET WOMAN FIGHTER2』で顔を知らせたDEEP N DAPのJJ、『フィジカル100』（Netflix）のフローリアン・クラフトが出演。様々なサバイバル番組に出演した4人が撮影当時のエピソードを公開した。
イ・カウンは「私は『PRODUCE 48』に出て最終14位になった。本当は5位だったが」と自身を紹介し、番組の八百長を皮肉った。
先立って2019年7月、韓国Mnet『PRODUCE X 101』の最後の生放送が終わった後、オンラインコミュニティなどを中心に投票結果の八百長、いわゆる不正操作疑惑が提起された。
最終順位のうち、一部の参加者間の票差が一定だったのだ。有料投票で進行されただけに、この疑惑は大きな波紋を呼び、騒動は前作である『PRODUCE 48』にまで広がった。
最終的に警察の捜査を通じて、順位の不正な操作が行われていたことが明らかになった。
その後、八百長に加担した番組のアンPDとキムCPは起訴意見で検察に送致された。検察は『PRODUCE 101』シーズン1、2を含む全シリーズで不正操作があったと結論付けた。この事件で詐欺、業務妨害、背任、請託禁止法違反などの容疑をかけられたアンPDは懲役2年、キムCPは懲役1年8カ月を宣告された。
事件の真相が明らかにされる過程で、投票の不正操作で被害を受けた練習生たちの名前が公開された。イ・カウンとイ・ジヌも被害者だ。
2012年にガールズグループAFTERSCHOOLに合流してデビューしたイ・カウンは、5年の空白期の後、『PRODUCE 48』に出演して再び注目を集めた。初放送で1位を記録すると着実に上位に入り、デビュー有力候補と予想されたが、最終的に“14位”で脱落した。
今回の動画でイ・カウンは、「被害者リストを発表した記事が出た日、皮膚科の管理を受けていた。終わったら狂ったように連絡が来た。それで最初は何か間違ったことをしたのかと思った」と当時を振り返った。
彼女は「今になって話すが、（被害者が）明らかになったのは良くなかった。忘れてほしい部分だったのに、急に世の中から被害者という烙印を押された。私は元気だが、見る人が皆、可哀想だと思うので、それで心がちょっと難しかったようだ」と率直に話した。
続いて「でもお母さんは喜んでいたよ。“うちの娘は実は受かっていた！”と。それで満足した」と付け加えた。
一方でイ・ジヌは、『PRODUCE X 101』で可愛いビジュアルと実力が認められ、全羅南道・海南（ヘナム）出身であることから「ヘナミ」という愛称まで得て注目された。
だが、3次投票の結果が不正操作され、脱落することになった。イ・ジヌは「僕は自分があまりにも幼かったので、プロデューサーさんがよく面倒を見てくれた」と口を開いた。
続けて「そのせいかプロデューサーさんに対する良い記憶しかなくて、操作に対して大きく悲しい記憶はないようだ」と伝えた。
他の出演者は「過去に生きるのはやめよう。常に前に進まなければならない」と慰め、イ・カウンは「こういうことを経験してこそ、良いことが何なのかわかるようになった」と毅然と話した。
なお現在、イ・ジヌはボーイズグループGHOST9のメンバーとして、イ・カウンは女優として活動している。
（記事提供＝OSEN）
◇イ・カウン プロフィール
1994年8月20日生まれ。本名同じ。2012年に5期メンバーとしてK-POPガールズグループAFTER SCHOOLに加入したが、2015年以降はグループとしての活動が低迷。その後、2018年にIZ*ONEを輩出したオーディション番組『PRODUCE 48』（Mnet）に出演して多くのファンの心を掴んだ。2019年にPLEDISエンターテインメントとの契約が満了し、現在の所属事務所Highエンターテインメントに移籍した。
■【写真】本当ならIZ*ONEだった…イ・カウンのビジュアル
前へ
次へ
