今年、韓国芸能界に激震が走った麻薬事件の中心人物である遊興店の女性室長が、初裁判で麻薬投薬の疑いを全て認めた。
12月15日、仁川(インチョン)地裁では、麻薬類管理に関する法律上の向精神薬、大麻容疑で拘束起訴された女性室長A氏の初裁判が行われた。この場で弁護人側は「公訴事実をすべて認め、証拠にも同意する」と明らかにしている。
これに先立ち、A氏は3月23日から8月19日まで、ソウルの自宅で元タレントの作曲家B氏らとともに、3度の麻薬投薬容疑で拘束起訴された。
特にA氏は、同じく麻薬容疑で立件された俳優イ・ソンギュンと関わった中心人物としても知られている。麻薬など前科6犯のA氏は、医師から渡された麻薬をイ・ソンギュンに渡しただけでなく、投薬場所として自宅を提供した疑惑も受けている。また、警察は麻薬を供給した現職医師に対して拘束令状を申請したが、仁川地裁は棄却している。
今回の初裁判に先立ち、A氏は弁護人を通じて「非公開で裁判を進めてほしい」と要請。だが、判事は「原則どおり公開裁判を行う」と明らかにした。
裁判でA氏の弁護人は「追加の事件を警察が捜査中なので、後に起訴されれば併合してほしい」と要請したが、判事は「追加の事件がまだ送検されていない状況なので、断定して話すことは難しい」とし、「後で状況を見て判断する」と答えた。
なお去る10月、イ・ソンギュンは「麻薬事件で脅迫され、3億5000万ウォン(約3500万円)を奪われた」としてA氏含む2人を告訴した。当時、イ・ソンギュンは「A氏が私を騙して薬を渡してきた」として、「麻薬だとは知らなかった」という趣旨の主張をしたと知られた。
これに対してA氏は、警察の取調べで「(イ・ソンギュンから)現金で3億ウォンを受け取った」としながらも、自身もB氏から脅迫を受けたと主張。B氏の身元は約2カ月間も把握されていない。
A氏の次回裁判は2024年3月6日に開かれる予定だ。
(記事提供=OSEN)
◇イ・ソンギュン プロフィール
1975年3月2日生まれ。2001年、MBCのシチュエーションコメディ『恋人たち』(原題)でデビュー。2007年のドラマ『白い巨塔』韓国版で正義感の強い“チェ・ドンヨン(日本の里見脩二)役”を演じてブレイクし、『コーヒープリンス1号店』『パスタ~恋が出来るまで~』『ゴールデンタイム』『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』と数多くの人気ドラマに出演した。映画『僕の妻のすべて』『最後まで行く』『パラサイト 半地下の家族』などでも高い演技力を発揮。プライベートでは2009年5月に女優チョン・ヘジンと結婚しており、同年11月に長男が、2011年8月に次男が産まれている。
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