韓国芸能界の麻薬スキャンダルでK-POPアーティストの“リスク”が注目され、大手芸能事務所に大きな悪影響が出ている。
前日の10月26日、大手芸能事務所の株価は軒並み下落した。『パラサイト 半地下の家族』俳優のイ・ソンギュンに続き、BIGBANG・G-DRAGONが麻薬容疑で立件されたことで、K-POP業界に対する投資家の心理が萎縮したものと分析される。
さらにまた別のK-POPアーティストが今回のスキャンダルと関連しているという噂まで広がり、HYBE(-10.7%)、JYPエンターテインメント(-6.17%)、SMエンターテインメント(-5.14%)、YGエンターテインメント(-7.89%)などの株価が大幅に下落した。
それでも10月27日の取引序盤は、反騰している。前日浮上した麻薬スキャンダルについてK-POPアーティストらが次々と否定し、投資心理が回復したものと見られる。
特に11%近くの急落傾向を見せたHYBEの今後の株価の流れに関心が集まっている。
BTSの所属事務所であるHYBEは10月26日、「BTSはそのデマと関係なく、まったく事実ではない」と麻薬スキャンダルとの関連を否定。「無分別なデマの流布には強力に対応する予定」と明らかにした。
同じ疑惑が浮上したガールズグループLE SSERAFIMのキム・チェウォンも「事実無根」と一蹴。無分別な麻薬関連デマに対して、所属事務所が否定して強硬対応を予告したことで、再び株価が回復傾向となっている。
ただ、HYBEにはあまりにも人気グループを多く所属しているだけに、麻薬スキャンダルが完全に消え去るまで当分は投資家の心理が凍りつくものと見られる。
なお10月25日、仁川(インチョン)警察庁・麻薬犯罪捜査係は、麻薬類管理に関する法律違反の疑いでG-DRAGONを立件して捜査中と明らかにした。警察はこの事件とイ・ソンギュンの麻薬投薬事件は関連のない別件と説明した。
これに対してG-DRAGONは10月27日、弁護人を通じて麻薬投薬容疑を全面否認した。
■“薬物”関連の噂は否定、活動中断のLE SSERAFIM・チェウォンが復帰へ
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