「最近、外見が変わったと指摘されたりしました。言い方まで変わって変だなと思いました」
衝撃ニュースだ。10月25日、仁川(インチョン)警察庁・麻薬犯罪捜査係は、麻薬類管理に関する法律違反の疑いでBIGBANGのG-DRAGONを立件したと明らかにした。
彼を長い間見てきた音楽関係者たちは、皆一様に「見た目と言葉遣いが変わった」と指摘していたのだが、今考えると薬物の影響と考えると腑に落ちる。
音楽業界だけではなく、ファッション界でも崇められてきたG-DRAGON。だが、昨年5月に自身がアンバサダーを務めるCHANEL(シャネル)のイベントに参加した際の姿は、かつてのカリスマ然とした姿とは違い、やせ細った姿でファンに衝撃を与えた。また歩行時も、まるで酒に酔ったかのようにフラフラしていたという。
そのためネット上では「くる病にかかった李博士のようだ」という皮肉まで出てきたほどだ。ここで例えに挙げられた“くる病”とは栄養不足によって歩行障害などの症状が現れる病気で、李博士とは1990年代に日本でポンチャックブームを起こした歌手の名だ。電気グルーヴとコラボしたこともある。
ただ、音楽業界では、G-DRAGONの薬物疑惑に驚きはないという反応だ。
先立って2011年には大麻吸引の疑いで捜査当局の調査を受け、検察から起訴猶予処分となったことがある。犯罪の事実はあったと判断されるが、再発防止を約束したので裁判にかけられることはなかったということだ。
当時、YGエンターテインメントは「日本ツアーのときに参加したお酒の席で、若い日本人からタバコを勧められ、好意に応える次元で2、3口だけ吸いこんだ」と釈明した。
以降、同じくBIGBANGのT.O.Pも、義務警察として服務中の2017年に大麻喫煙疑惑で懲役10カ月、執行猶予2年を宣告され、義務警察の職位を解除されたことがある。当時、看板スターたちが相次いで薬物疑惑で物議を醸したことから、彼らの前所属事務所YGは“薬局”と呼ばれたほどだ。
音楽業界の関係者たちは「第2世代韓流ブームを巻き起こし、依然として海外で大きな人気を博しているBIGBANGメンバーたちの場合、海外ポップスターと会うパーティーで麻薬の誘惑をたくさん受けている」とし、特に大麻は一部の国では麻薬類に分類されないため警戒心が低いとも伝えた。
一部では、まだ警察が身体押収捜索を実行したわけではないため、もう少し事態を見守らなければならないという慎重論も出ている。
警察はG-DRAGONの容疑について、俳優イ・ソンギュンと薬物を使用したソウルの高級クラブの女性室長から供述を確保し、捜査を進めてきたとしている。
またG-DRAGONとイ・ソンギュンは関係がなく、別件であり、薬物の種類など具体的な情報は明かせないと付け加えた。
G-DRAGONは最近、長く所属していたYGから離れ、アメリカのワーナーミュージックと契約を調整していた。彼の音楽性を大切にしていた関係者たちは「アメリカからもっと高く飛べる歌手だったのに」と残念さを吐露。一方のYGは「確認が難しい」と多くを語らなかった。
◇G-DRAGON プロフィール
1988年8月18日生まれ。本名クォン・ジヨン。2006年にBIGBANGのメンバーとしてデビュー。BIGBANGのリーダーで、グループ内ではラッパーを担当している。作詞・作曲、そしてプロデュースのスキルにも定評があり、数多くの楽曲をヒットさせた。2019年10月に除隊。2022年4月に『Still Life』を発表して約4年ぶりにカムバック。2023年6月にYGエンターテインメントとの契約が終了した。
前へ
次へ