韓国芸能界の“特大スキャンダル”に巻き込まれたコ・ジュンヒ、現在の心境を明かす【インタビュー】

2019年12月03日 話題

「私と関係のないデマに、とてももどかしい思いをしました。家族まで苦しんで、とてもつらかった」

女優コ・ジュンヒにとって2019年は、1年が100年にも感じられただろう。

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去る3月に韓国芸能界を揺るがしたスキャンダル、「バーニングサン事件」の被害者となったコ・ジュンヒ。YGエンターテインメントの性接待に関与したとされる芸能人らが交わしたカカオトークのやりとりで「ニューヨークに行った女優A」の存在が言及され、偶然ニューヨークに滞在していたコ・ジュンヒに性接待の関与疑惑が浮上したのだ。

コ・ジュンヒは当時YGエンターテインメントに所属していたため、世間からの視線はさらに冷酷なものだった。

当該のデマ以降コ・ジュンヒの活動には赤信号が灯り、数カ月間業界から姿を消さざるを得なくなった。本人が「事実無根」と疑惑を一蹴し、法的対応にまで乗り出したにも関わらず、イメージダウンは避けられなかった。

予期せず長い空白期間を過ごしたコ・ジュンヒは、これまでの心境を打ち明ける時間を作った。「久しぶりのインタビューで緊張したし、数日寝そびれた」としながらも、率直な気持ちを語っている。

(写真提供=マウンテン・ムーブメント)

「この期間は、家族とたくさんの時間を共にした」と近況を伝えたコ・ジュンヒは、YGエンターテインメントとの決別以降、辛い時期を過ごしたと明かした。

「YGエンターテインメントとの契約が満了し、移籍先として検討したプロダクションたちと数回ミーティングを行った。推測性の悪質な書き込みにも対応しなければならなかった。弁護士の選任や、諸々の準備や手続きを会社のサポートなしに1人でやらなければならず、毎日が本当に忙しかった」

コ・ジュンヒは去る4月、デマの影響でそれまで検討していたドラマ『パフューム』(原題、KBS2)の出演を取り消している。彼女は当時を振り返り、こう話した。

「何か心あたりがあるから、私が自分から出演を取り消したのだろうと思う人もいた。だけど実際は、降板を通告されていた。突然殴られてひったくりにあったような、そんな気分だった。

私も知らないところであんな状況になって、とてもつらかった。自分の意思とは関係なく根拠のない噂が拡散されて、悪質な書き込みも増えた」

しかし、コ・ジュンヒは強硬な姿勢だけは忘れなかったという。

「ぴったり1日だけ、困惑することにした。次の日からは自分をしっかりともって、上手く解決しなければならないと思った。そうすれば家族を傷つけることもないし、知人らに対しても堂々としていられると思った。法的対応を決めたのも、愛する人々を守ろうという気持ちが大きかったからだ。黙っていると、デマを認めることになってしまう。ドラマに出演できなかったのは、とても悔しかったけど」

2001年にデビューしたコ・ジュンヒは、芸歴20年目の大ベテランだ。「流れた時間のぶんだけ悪質な書き込みに対しても鈍くなった」と切り出し、自分なりの対処法も話している。

「傷つかないと言えば、嘘になる。だから、私は悪質なコメントを必要以上に見ないし、良いことばかり考えるようにしている。世の中の人々にポジティブなエネルギーを与えなければならない職業なので、私自身が私を信じて守らなければならない。一言でいうと、動揺しないこと」

「当事者と知り合いだったことは事実」

自らの芯を強く持つことで、つらい時期を乗り越えたコ・ジュンヒ。しかし、両親について語るときに限っては目頭を赤くしてうなだれた。

「母親が、私のせいで通院していたことを知らなかった。悪質な書き込みで大きなストレスを受け、耳鳴りなどの症状が出ていたそうだ。手術までしなければならない状況だったので、どうしようもなく悔しかった。私を信じて、応援してくれる家族が傷つくのは見てられなかった」

コ・ジュンヒはさらに、現在の自分の心境を率直に打ち明けた。

「私はスキャンダルの中心に立った彼らのことを、本当に知らない。そのうちの1人はツーショットを掲載したことがあるので、さらに議論にはなった。だけど、それはあるイベント会場で会ったときのものだった。皆が彼と記念写真を残すタイミングで、私もその雰囲気に乗って写真を撮ることになった。

同じ事務所だから知り合いだったことは事実。だけど、連絡を継続的に取り合っていたことはない。私は何も知らないのに、周りがなぜ私に(バーニングサン事件と関連した)質問をするのかわからなかった」

(写真提供=マウンテン・ムーブメント)

暗く重苦しい2019年を過ごしたコ・ジュンヒだったが、去る11月には新たなプロダクションに移籍して再スタートを知らせている。彼女を応援してきたファンにとっては、何よりも喜ばしい知らせだ。

次回作については「前作の『憑依~殺人鬼を追え~POSSESED』(OCN)がスリラーだったので、今度は明るい物語で皆さんの元を訪れたい」と意欲的な姿を見せ、「来年の上半期ごろ」と復帰の時期についてもほのめかした。

今のコ・ジュンヒにとって、デマの嵐は人生の通過点に過ぎないようだ。彼女が語った今後の抱負は、最近までつらい時期を過ごしたとは思えないほど希望に満ちていた。

「まだ悔しい部分はあるけど、前向きに考えようと思う。私にこのような試練が降りかかってきたのは、もっと良いことが起こる前触れだったと。ひたすら母に元気でいてほしいと思っているし、皆さんには良い作品でお会いしたい。機会があれば、バラエティ番組にも挑戦したい。色眼鏡を外して眺めてくれると嬉しい。来年は絶対幸せになりたい」

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