“成功率ほぼ100%” 女優コン・ヒョジンが語る「自分を信じること」【インタビュー後編】

2019年12月01日 話題 #韓国ドラマ

11月21日に最終回を迎えたドラマ『椿の花咲く頃』(KBS2)で、主人公・トンベク(“椿”の韓国語)役を務めた女優コン・ヒョジン。

気の弱いトンベクが頭を上げ、弱者のヒーローになり始めると、視聴者は自分の話のように共感を示し、歓呼した。

【前編】“視聴率女王” 女優コン・ヒョジン、今年の大ヒットドラマ『椿の花咲く頃』を振り返る

ドラマの中で絶えずバリエーションを変えていくコン・ヒョジンの熱演は、何よりも『椿の花咲く頃』の人気を牽引した大きな要因だった。

「私は素朴に演じるタイプ。それを今となって気づきました。だから現実的に見えるけど、一方ではもどかしさを与えたようです。今回はドラマチックで目がさめるような演技はカン・ハヌル、オ・ジョンセなどがやってくれたので、私の素朴な演技がもっとリアルに見えたと思います。たまには私もあんな華やかな演技が羨ましい。役者同士でたくさん学び合ったドラマなので、終わるときにみんなが残念がっていました」

1999年、映画『女子高怪談』でデビューし、これまで『勝手にしやがれ』『パスタ~恋が出来るまで~』『主君の太陽』『大丈夫、愛だ』など、数多くのヒットドラマを誕生させた“視聴率女王”となったコン・ヒョジンは、作品を選ぶ基準について「幼稚ではない作品」と答える。

「つまらないだけでなく、真面目なのに深みのない感じや理解できない物語は選びません。セリフの面白さとか、文章のセンスも重要だと思います。だから『椿の花咲く頃』の脚本家イム・サンチュンさんは良かった。トンベクとヨンシクが別れる時も、予想を外しながらもウィットを感じました」

(写真提供=マネジメントSOOP)

20年という経歴を重ねてきたコン・ヒョジンは、ドラマ撮影において役者以上の役割を果たしている。

「もう、一つの作品が完成されるまでの過程が見えているので、気になって小言を言ったりしますね。今回はヒャンミ役の起用もそうですし、自分のキャラクターについても本当にたくさん話し合いました。役者以外のポジションを望んだことはありません。ただ、作品の切り盛りまで気遣える役者でありたいと思います」

もっとも記憶に残るセリフを聞くと、彼女は最終回でのセリフを挙げた。

「『私がヨンシクさんに出会ったのは奇跡でしょうか』とトンベクが聞くと、ヨンシクが『そんな宝くじのようなものを信じます?』と聞き返します。そしてトンベクが『いいえ、私は私を信じまる』と答える。このセリフを言いながら心臓がギュッとなりました」

トンベクを演じながら、不思議なほど自分の気持ちを代弁するセリフが多かったという。

「私も本当に自分自身を信じます。今までそう生きてきたと思います。私は競争も嫌いですし、これ見よがしに気取って生きるのも気が進みません。ただ自分だけが幸せなら大丈夫という、トンベクと同じ気持ちです。だから今回の作品はもっと心の奥深くに残りそうです」

20年間の女優人生を振り返りながら「大満足」と明るく笑うコン・ヒョジンの姿は、椿のように輝いて見えた。

(写真提供=マネジメントSOOP)

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