歌手ソルリが衝撃的にこの世を去り、ようやく1カ月が過ぎたところで、今度はKARA出身ク・ハラの悲報まで加わった。
2人とも普段からうつ病を患ってきた共通点を残しており、韓流スターたちのメンタルケアの重要性が改めて強調されている。
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11月24日、ク・ハラは自宅で遺体のまま発見された。正確な死因は調査中だが、外部からの侵入や他殺の痕跡が発見されていないため、警察はク・ハラが自ら命を絶ったと見ている。
2008年にKARAのメンバーとしてデビューし、韓国と日本でトップアイドルとして活躍したク・ハラ。2015年に初のソロアルバム『ALOHARA』を発表し、2016年のKARA解散後もソロ活動を続けてきた。人形のようなルックスで、女性からも愛される人気者だった。
しかし2018年9月、元恋人チェ・ジョンボムとの葛藤で、法廷争いを繰り広げた。その過程でク・ハラの私生活が露出されて物議に上がり、イメージに打撃を受けた。以降、整形疑惑も浮上し、見た目に関連した悪質な書き込みもあった。
今年5月には自殺未遂を起こし、うつ病を患ったという事実が明るみになった。その過程でうつ病を嘲笑するような悪質な書き込みが続き、ク・ハラはSNSに「うつ病は簡単じゃない。たいして苦労してないからうつ病になったと?」と、苦しい心境を訴えたりもした。
自殺未遂から心を入れ替えたク・ハラは、日本の芸能事務所と契約して活動に拍車をかけた。しかし10月、親交が深かったソルリが突然この世を去り、再び暗いトンネルに入った。11月13日には日本でシングル『Midnight Queen』を発表したが、精神的な苦痛は後を絶たず、この世を去ってしまった。
芸能人は職業の特性上、その一挙手一投足に注目が集まるため、精神的ストレスが大きくならざるを得ない。
精神的な苦痛につながるネット上の悪質な書き込みに対しても、未だに実効性の高い選択肢がなく、悪質コメントに苦しむ韓国芸能人が多いのが現実だ。悪質な書き込みとうつ病に苦しみ、この世を去ったソルリの死去後、“悪質コメント防止法”が社会問題として台頭したが、未だになくなってはいない。
スターはさまざまな側面からうつ病を患いやすい条件にいるが、自ら命を絶つ“極端な選択”を予防するためにも、相談窓口を積極的に利用する雰囲気が社会的に作られることが必要ではないだろうか。うつ病はスターだけでなく、多くの人々が経験する可能性がある心の病であるからだ。
実際に、とある精神健康相談センターの関係者は、機関の実効性や電話番号が広く知られていないことに無念さを明かした。
同関係者は「相談しようとする人の個人情報は、個人情報保護法で守られており、プライベートな情報は公開されない。有名人であることから周囲に悩みを積極的に打ち明けることが難しい場合や、一人暮らしで会話する相手がいない場合、相談センターの電話が突破口になる可能性もある。自分の物語を共有するだけでも、心が癒やされることもある。実際に相談することで、好転したと知らせてくる人も多い」と述べた。
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