所属事務所とメンバーの対立…“FIFTY FIFTY事態”に韓国芸能マネジメント協会が動く「傍観しない」

2023年07月18日 K-POP #FIFTY FIFTY

“中小芸能事務所の奇跡”と呼ばれるK-POPガールズグループ・FIFTY FIFTYが所属事務所と葛藤を見せているなかで、韓国芸能マネジメント協会が立場を伝えた。

【写真】FIFTY FIFTY、過去最高記録を再び更新

7月18日、韓国芸能マネジメント協会は「(所属事務所の)ATTRAKTとFIFTY FIFTYが置かれている現状について、非常に残念に思っており、ぜひ双方が一日も早く円満な解決点を見つけ、これ以上の社会的な波紋の拡散がないことを願う」と明かした。

同協会は「不純な外部勢力の介入によって、ATTRAKT所属グループ・FIFTY FIFTYの芸能活動に赤信号が灯されるなど、事態の深刻性が拡大しており、エンターテインメント業界全般の熱い話題になるほど、社会的混乱と大きな波紋を呼んでいる」と現状について説明した。

(写真提供=OSEN)FIFTY FIFTY

続けて「ATTRAKTとFIFTY FIFTYメンバー間で円満な解決が行われず、妥当性のない外部勢力の論理が社会的波紋を呼んだ場合、本協会は業界の混乱を引き起こす不健全な問題に対してより積極的な立場を取り、会員(社)全体はもちろん、関連団体と協力して業界の根幹を害する不穏な勢力に強力に対応していく」と強調した。

韓国芸能マネジメント協会は最後に、「今回の事態が現業界の発展と変化の過渡期的現象に終わることを心より願い、ATTRAKTとFIFTY FIFTYが円満な解決を通じて早い復帰と正常な芸能活動が行われることを繰り返し促す」と付け加えた。

先立ってATTRAKT側は去る6月、FIFTY FIFTYのメンバーを“強奪”しようとする外部勢力の介入疑惑を提起した。そしてFIFTY FIFTYのプロデュースを務めた株式会社The Giversのアン・ソンイル代表ら4人を相手に告訴状を提出した。

これに対してThe Givers側は、「当社はいかなる介入をした事実がないだけでなく、まったく関連がない」として、ATTRAKTに対する虚偽告訴、メディアを通じた継続的な虚偽事実の流布行為に対して強力な法的対応を予告した。

またFIFTY FIFTYのメンバーたちも、ATTRAKTを相手に6月19日に専属契約効力停止仮処分申請をソウル中央地裁に提起し、葛藤が続いている。

(写真提供=OSEN)FIFTY FIFTY

なおFIFTY FIFTYは、キナ(2002年生まれ)、セナ(2004年生まれ)、シオ(2004年生まれ)、アラン(2004年生まれ)の4人で構成されたガールズグループで、全員が韓国出身だ。

2022年11月にアルバム『THE FIFTY』でデビュー。2023年2月に1stシングルアルバム『The Beginning: Cupid』をリリースし、そのタイトル曲『Cupid』が米ビルボードのメインシングルチャート「HOT100」に9週連続で名を連ね、同チャートにおける歴代K-POPガールズグループの最長期間チャートイン記録を更新した。

これはBLACKPINKの持つ記録を塗り替えたもので、FIFTY FIFTYは“中小芸能事務所の奇跡”と呼ばれた。

韓国芸能マネジメント協会の公式立場全文は、以下の通り。

社団法人・韓国芸能マネジメント協会は、厳しい環境の中でもデビュー後、短期間で大きな成果を上げたATTRAKT(代表チョン・ホンジュン)と所属グループ・FIFTY FIFTYが置かれている現状について、非常に残念に思っており、ぜひ双方が一日も早く円満な解決点を見つけ、これ以上の社会的な波紋の拡散がないことを願っています。

中小企画会社の奇跡を作り出したATTRAKTのチョン・ホンジュン代表は、業界で誠実さと創意的能力を持った優れた企画者として定評があり、特に彼が発掘し、努力して成し遂げたガールズグループ・FIFTY FIFTYは、ポップの本場であるアメリカのビルボードチャートに進入するなど驚くべき活躍を通じて、改めてK-POPを世界文化の中心に押し上げるエンターテインメント業界で模範となる事例と評価されています。

しかし不純な外部勢力の介入によって、ATTRAKT所属グループ・FIFTY FIFTYの芸能活動に赤信号が灯されるなど、事態の深刻性が拡大しており、エンターテインメント業界全般の熱い話題になるほど、社会的混乱と大きな波紋を呼んでいます。

昨今の事態を通じて見過ごしてはならないのは、結局のところ、エンターテインメント産業は人と人が作っていくことにその根幹があるという事実です。特にアーティストと制作者およびマネージャーの関係は、単に契約を合意した関係ではなく、信頼を築いていくパートナーであるということです。

これに対して本協会は、文化的な融通性と人間中心のビジョンが主要価値として作用するエンターテインメント業界で、不適切な外部勢力によってアーティストの引き抜きやタンパリングなどの不正行為があったとすれば、アーティスト(大衆文化芸術家)とエンターテインメント産業の善良な風俗と秩序を乱して未来を阻害することになるため、深刻性があると判断し、大衆文化芸術産業従事者と大衆文化芸術家が健全で正しいシステムの中で共生していけるよう最善の努力を傾けている団体として、今回の事態をこれ以上傍観することはできず、今後この事案の進行方向に鋭意注視していることをお伝えします。

あわせて本協会は、資本力に基づく力の論理がエンターテイメント業界の支配的な論理とならないことを切に願っており、より合理的な構造と業界の発展に向けて関連制度の整備や原則づくりを通じて、これ以上の不祥事が発生しないよう努めてまいります。

またATTRAKTと所属グループ・FIFTY FIFTYメンバー間で円満な解決が行われず、妥当性のない外部勢力の論理が社会的波紋を呼んだ場合、本協会は業界の混乱を引き起こす不健全な問題に対してより積極的な立場を取り、会員(社)全体はもちろん、関連団体と協力して業界の根幹を害する不穏な勢力に強力に対応していきます。

最後に本協会は、今回の事態が現業界の発展と変化の過渡期的現象に終わることを心より願い、ATTRAKTと所属グループ・FIFTY FIFTYが円満な解決を通じて早い復帰と正常な芸能活動が行われることを繰り返し促す次第です。ありがとうございます。

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