元K-POPアイドルが、現代のアイドル文化に対して忠告した。
元TEEN TOPのC.A.Pは最近、自身の本名を冠したYouTubeチャンネル「バン・ミンス」で、「アイドルがいつから類似恋愛職業になったのか」というタイトルの映像を公開した。
この映像でC.A.Pは「14年間のアイドル生活で感じた、この文化を蝕むのは誰だろうか。活動する子供たちを苦しめる理由が一体何なのかを、偏向的に話してみる」と切り出した。
まず「アイドルの立場として進行してみる。今日の話は、アイドル以外は皆が敵なのだ」とし、アイドル文化がますます病んでいると考える理由を明かした。「アイドルを準備している子たちは洗脳され続ける。こうしなければならない、恋愛してはいけない、タバコを吸ってはいけない、お酒を飲んではいけないと洗脳される」と話した。
そして「このような行動をすると、会社は投資したのに滅びることを知っているから、引き続き洗脳するのだ。そして実際にデビューし、ファンたちができると、私が少しでも間違った行動に良くない顔をする。アイドルになる準備をしている子たちが、事前に全て知っていたとしても、現場で実際に本人が感じることとは全く違う」と伝えた。
また「練習生の時までは肉体労働だが、いざデビューすると感情労働になる。思いもよらない管理が入ってきて、思いもよらなかった人々が多くの悪口を言い、石を投げる。心配して言っているという風に話し続ける。心配して言ってくれるのはいいが、それが何百人も言ってくる」と経験談を口にしている。
続いて80年代、90年代からの変遷についても言及し、現代のアイドルの苦労も語った。「ある時から“幻想”を売ることで食べられるようなると気付いた。昔は皆が携帯電話を持っていなかったが、時代は変わり、今は皆が持っている。そのためすぐに写真を撮れるし、SNSやインターネットが発達したことでアイドルたちが大変になった。良くないことがたくさん起きているのに。あまりにもイライラするのに、〇〇〇が変わろうとしない。インターネットで悪質な書き込みをしたりしたが、良くないことがあれば消えて再び現れる。このような行動をする子たちは、自分が正しいと信じているから。好きなアイドルを正しく導いている、アドバイスをしているという気分で悪質コメントなどを書き込んでいる」と話し、現代のアイドル産業に警鐘を鳴らした。
ほかにも「男性アイドルでもセクハラを受ける。お尻を触られたりすることでメンタルが崩れ始める。本当に変な子たちが、ありとあらゆることをしてほしいと言っている」と苦労を吐露。「根本的に言うと、アイドルは幻想を売る職業ではない。そのアイドルが好きな人がそうするだけだ。ある瞬間から幻想を売る事になってしまった。だからアイドルという単語自体も間違っている。むしろダンス歌手と言わなければならない」と主張した。
なお、TEEN TOPはデビュー13周年記念として7月に約3年ぶりの完全体カムバックを予告していたが、グループのリーダーであるC.A.Pが生放送中に視聴者から「暴言と喫煙を自制してほしい」とコメントされたことに対し、過激な発言をしたことで大きな波紋を呼んだ。
この発言が問題視されると、所属事務所のTOPメディアは「C.A.Pは不足している姿を見せたことに大きく反省し、深く後悔している」と発表し、事態の収拾に努めていたが、C.A.Pは結局、グループ、事務所の両方から離れてしまった。
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