前日、HYBEの公開買収価格である12万ウォン(約1万2000円)を超えたことに続き、一日で13万ウォンまで突破したのだ。
2月初めまでは8万ウォン(約8000円)台に過ぎなかったSMエンタの株価は、上昇傾向に乗っている。SMエンタはHYBEが公開買収計画を明らかにした2月10日、一日で16.4%も急騰し、史上初の10万ウォン台に上がってからも上昇中だ。
これに対して公開買収に乗り出したHYBEは困惑している状況だ。HYBEはイ・スマン前筆頭株主から買収した14.8%の持分と、公開買収で少額株主の持分最大25%をさらに買い入れ、SMエンタ株の約40%を確保する計画だった。
しかしSMエンタの株価が13万ウォンまで超え、公開買収に少額株主が応じない可能性が高まった。ALIGNパートナーズ資産運用はこれに先立ち、HYBEの公開買収価格である1株当たり12万ウォンは低すぎると指摘した。
ただ、SMエンタの株価変動が大きいため、公開買収の締め切り日である3月1日以前に株価が12万ウォン以下に下がる可能性も排除できない。それでもカカオがSMエンタの追加持分確保に乗り出した場合、公開買収価格が最大14万ウォン(約1万4000円)台に達するという証券街の展望も出てきた。
イ・スマン筆頭株主が出した新株および転換社債発行禁止仮処分決定により、9.05%の持分を取得する予定のカカオの最終持分が変わる可能性もある。仮処分審問期日は2月22日午前で、最終結果は遅くとも今月中に出る見通しだ。カカオに対する新株発行禁止仮処分訴訟の結果が出るまで、HYBEとSMエンタの株価は当分、変動するものと見られる。
なお現在、SMエンタの“買収戦”は暴露戦となっている。
HYBE側がSMエンタのイ・スマン前総括プロデューサーの持分を電撃買収し、窮地に追い込まれた現SMエンタ共同代表のイ・ソンスが、イ・スマンの脱税疑惑などを提起して反撃に乗り出した。
海外版ライク企画「CTP」に対する暴露からイ・スミンの固執で所属アーティストたちと子会社たちが被った被害も公開された。イ共同代表は「最初の声明発表を皮切りに、今後14の内容について追加発表を続ける」と予告した。
イ・スマン側はその暴露に対する立場をまだ出しておらず、HYBE側は「イ・スマンと株式売買契約を締結した当時、CTPという会社を所有しているという内容も、CTPがSMエンタと契約が締結されているという内容も伝えられたことがない」と強調して一線を引いた。
業界No.2のSMエンタの買収をめぐり、HYBEとSMエンタ創業者イ・スマン、カカオと現SMエンタ経営陣の激しい争いが続いている。
■「大麻合法化にカジノ」SMエンタ代表が創業者の急な“植樹”のウラを衝撃暴露